動画制作で”素人臭さ”が出てしまう一つの要因に手ブレがあります。
もちろん、手ブレも場合によっては効果的ですしスピード感やライブ感もあると思いますが、意図しない手ブレは視聴者としては見てて疲れたり画面酔いする原因にも?
今回はスマホの動画撮影で発生しがちな「手ブレ」を防止する方法3つをご紹介。最後におまけで手ブレした動画を後から修正する方法もお伝えします。
スマホで手ブレを防止するたった3つの方法
結論から伝えると、手ブレを防いで動画編集するための方法は以下3つです。
1. 三脚を使う
2. スタビライザー(ジンバル)を使う
3. 手ブレ補正機能付きカメラアプリを使う
1.三脚を使う
スマホ用の三脚を使うことでフィックスした動画を安定して撮影できます。
三脚を使うことで動画はもちろん、スマホで夜景の写真撮影する時にも使えます。スマホは横長で自立させることができないのであるとないとでは動画の質がかなり変わってきます。
なおバイクのような動く物体を撮影する場合スピード感が欲しいのです。が、三脚だけではカメラが動かせないのでスピード感を出す映像を撮るのには向いていない点は注意。
定番で堅牢な三脚
一般的なスマホ用三脚ならAmazonランキング1位のこれで十分です。スマホでは十二分な安定感で風にも強く、長時間露光写真や完全フィックスな動画撮影で信頼できます。金額も控えめでコスパ高いですね。
難点としてはスマホ用としては少々かさばる点でしょうか。気軽に持ち運ぶには少し大きいです。
・・・実は僕はこれよりもっと安い三脚を購入しましたが耐久性がなく、風や重力で動くし、高さも出せないと言う”安かろう悪かろう”でした。今はミラーレス一眼用の三脚にアタッチメント経由でマウントしていますが重くて大きくて携行性が悪いです。スマホ専用なら上のやつを買いますね。
柔軟性やモビリティ優先のゴリラポッド
上記ほど本格的な三脚でなく、バッグに忍ばせておいてさっと使いたいならゴリラポッドのようなくねくねと脚が動くタイプをおすすめ。手すりなどにもさっと巻きつけられるのでお手軽です。
高さが出ないものが多いのと、風やスマホの重さそして重力で動くこともあるので長時間露光や完全フィックスな動画を撮影するのには不向きです。
「手軽に持ち歩けてそこそこ固定できればいい」ならありですし、手ブレは確実に防止できます。
・一般的な三脚は堅牢だけど持ち運びが悪い
・ゴリラポッド系はライトウェイトだけど固定力や高さの面で劣る
・スピード感のある映像は三脚だけだと難しい
2.スタビライザー(ジンバル)を使う
スタビライザーとは手ブレを吸収して安定した動画撮影ができるアイテム。ジンバルとも呼ばれています。
スマホで動画撮影をするなら今回紹介する中で一番手ブレを防止する方法がジンバルです。
一言で書くと「自撮り棒の上位互換」。手持ちや自撮り棒では絶対に取れないよな手ブレのない、スムーズな映像が撮影を簡単に撮影できます。
もうとにかく「スーッ!」って感じでスムーズに映像が流れるのでまるでプロや映画のようです。
以下動画はiPhone XとDJI OSMO MOBILE2の作例
一眼レフ用のジンバルは5-10万円ほどしますが、スマホ用なら1万円あたりから出てますし動画をやるならぜひ買っておきたいアイテム。これ買うととにかく手ブレがなくなってスムーズに撮れるので映像のクオリティが格段にあがあります。
またスタビライザーについては以下記事で詳しく紹介しています。
3.手ブレ補正機能付きスマホかアプリを使う
僕はiPhone8 Plusを使っており、広角側レンズのみ光学手ブレ補正がついています。さらに新しいiPhoneX以降は光学手ブレ補正が広角側・望遠側両方についているのです。
光学手ブレ補正がついたカメラ搭載のスマホなら、完全ではないですがある程度手ブレを軽減できます。
ガジェットでダントツなGizmodeさんの動画があったので比較をば。
iPhone8 Plusで歩いた時
iPhoneXで歩いた時
もうiPhoneXはスタビライザー(ジンバル)いらないレベルですねw
手ブレ補正機能付きカメラアプリを使おう
カメラ側の光学補正はあれば嬉しいですが、アプリ側で手ブレ補正してくれるパターンもあります。
おすすめは、Filmic Proと言うアプリ。
アンドロイド版もありますが、手ブレ補正以外にもピント変更したり明るさを変えたり、シャッタースピードやfpsを変えたりと、かなり自由度が高いのでおすすめです。
スマホによって対応しない場合もあるかもしれませんが、少なくともiOSのAppStoreでは手ブレ補正機能がついたカメラアプリがたくさんあるので探してみてください。
道具は使いようですね
・カメラアプリでも手ブレ補正機能がついているものがある
・Filmic Proは本当にオススメ
後からツールで修正する
撮影がおわってから手ブレに気づいた場合、諦める前に「手ブレ修正ツール」に相談してみましょう。
ただ、この機能はあくまで修正なので不自然になることもあります。撮影時点で手ブレ防止したほうが絶対にいいです。
YouTube では現在、クリエイター ツールで利用可能な各種編集ツールへの変更を行っています。8 月 22 日をもって、従来のクリエイター ツールでご利用いただけるのは、ぼかし機能とカット機能のみとなります。
2019年2月現在、他のツールを探したところ、スマホで使えるのは以下でした。
iOSなら”deshake”
iPhoneの手ブレ補正アプリを探すとカメラアプリばかり出てきます。
iPhoneで手ブレをあとから補正したい場合、有料ですがdeshakeと言うアプリがあります。
アンドロイドならGoogleフォト
“Googleフォト”と言うアプリが使えます。何故かアンドロイド版のみ「スタビライズ」ボタンが出るのでiPhoneでは使うことができません。念のためiOS版の最新バージョンでも確認しましたが「スタビライズ」ボタンがありませんでした。
PCならiMovieにも手ブレ補正機能がついていますしその他映像編集ツールでもよくある機能のようです。スマホだけで完結させる場合には注意しましょう。
・Youtube Studioでは手ブレ修正が使えなくなった
・iPhoneなら”deshake”、アンドロイドなら”Googleフォト”で修正できる
・あくまで修正なのでできれば撮影時に手ブレ防止するのが吉
スマホで手ブレ防止する3つの方法
まとめるとスマホで動画撮影する際に手ブレを防止する3つの方法は以下です。
- 三脚を使う
- スタビライザー(ジンバル)を使う
- 手ブレ補正機能付きカメラアプリを使う
手ブレ補正の性能を求めるなら、スタビライザー(ジンバル)が間違いありません。
ジンバルがあるだけでなめらかでまるで映画のような映像が仕上がりますし、Amazonレビューでも「スマホ持っているなら買わない理由がない」というほど。
特にDJI OSMO MOBILE2は安定して使えますしスマホだけの本格的な動画制作するならマストバイ。と言い切れます。声を大にしてお勧めしたい。
手ブレをなくして素人感のある動画から卒業しましょう。