【Fantic】Enduro(エンデューロ)シリーズの特徴と違い【ファンティック】

FanticのEnduro(エンデューロ)シリーズには125cc,250ccの2つの排気量があります。

今回はその特徴と違いについてご紹介します。

Fantic Enduro(エンデューロ)の特徴は?

まず名前の由来から。Enduro(エンデューロ)とは、オフロードバイクレースの1ジャンル。整地されたオフロードコースを走るのがモトクロスとは違い、自然の山の中を草や岩や泥や倒木や崖などの地形を走るレースです。

Fantic Enduroはトレールバイク

Enduroにはエンデューロ・レースを指す場合もありますが、このバイクは公道走行可能。見た目はレース車両に見えますが、ナンバーも灯火類もついているれっきとした「フルサイズ・トレールバイク」なのです。

“フルサイズ”とはホイールサイズがフロント21インチ、リア18インチのオフロードバイクのこと。走破性が高いです。

公道走行できるので林道ツーリングや公道を走行するレース(例えば北海道で開催される 日高2Daysエンデューロ)にも出れちゃいます。

アフターパーツで13Tフロントスプロケットもあるようですのでエンデューロレースにもチャレンジしろと言わんばかりですね。

トレールバイクなのでもちろん鍵もついていますのでツーリング先でも安心して駐車できます。

もちろん鍵もついている

もちろん鍵もついている

豪華装備!

トレールバイクでそのままオフロードに行くといろいろと困ることや重いので軽いパーツに変えたりすることが多々あります。がしかし、Fantic Enduroは初めから豪華なパーツが奢られています。

見た目は完全にエンデューロレーサーです

見た目は完全にエンデューロレーサーです

例えば、CNC(アルミ削り出し)のトリプルクランプ、ホイールにも同じくCNCの赤いメッキが施されたハブ、そしてOLLE(オーレ)製のサスペンションが最初からついています。OLLE(オーレ)というメーカーですが、同じくイタリアのトライアルやエンデューロレーサーを作っている Beta(ベータ)のRR4T125LCと同じです。

Enduro のリア周り。CNCハブ

CNCのハブなんて普通カスタムパーツですよ

CNCのハブなんて普通カスタムパーツですよ

本格的にオフロードをやるならタイヤの空気圧を落として走行します。その際にチューブがずれないようにするビードストッパーも前後標準装備。トレールバイクだと大抵オプションのハンドガード(オープンタイプ)もついています。

ARROW製が最初からついている

ARROW製が最初からついている

CNCトリプルクランプ

このバイクを形容するなら、最初から豪華パーツが付いてるやる気満々のトレールバイクです!!

ヘッドライトもすぐ外せる!?

クローズドコースを走る時はヘッドライトユニットは重いしぶつけたら出費が痛い。なのでクローズドコースではできればはずすことが推奨されています。

一般的なレーサーと同じく、Fantic Enduroのヘッドライトはゴムバンドで止まっているので脱着も簡単かもしれません。

Fantic Enduroのヘッドライトのバンド

Fantic Enduroのヘッドライトのバンド

足つきは?

Fantic Enduroはローダウンされているようです。この状態で、身長173cmの秀吉で足の指付け根立ちって感じ。オフロードブーツを履けば足つきは問題なさそう。

トレールでは超軽量

国産トレールバイクの車重は130-140kgほどですが、このFantic Enduroはたったの95kg(250ccは104kg)です!!

この重さのオフロードバイクはレーサーでないとありえないレベル。つまりこのバイクは見た目だけでなく、重さの面でエンデューロ・レーサーに引けを取らないということ。オフロードバイクはパワーよりも軽さが命!その点でこのFantic Enduroのオフロード性能はトレールバイクの中ではピカイチと言えるでしょうね。

エンジン特性はレーサーのようなクイックでリーンな反応ではなく、あくまでトレールとしてのフレンドリー。肩肘張らずにオフロードバイクを楽しむことができると思います。

公式ではないインプレ動画ですが、ディティールからライディングシーンもたっぷりあるので要チェック。バイクの音もかなりかっこいいです。

Fantic Enduro(エンデューロ)の共通スペック

125ccと250ccでスペックシートで共通しているのは以下項目です。

シート高915mm
ホイールベース1420mm
エンジン4ストローク単気筒水冷エンジン
スターターセル
フレームクロムモリブデン鋼ペリメタフレーム
ハンドルバー28mmテーパーバー
フロントブレーキウェーブディスク260mm
リアブレーキウェーブディスク220mm
スイングアームIn aluminum with variable section and progressive link
フロントサスFANTIC FRS ø41mm upside down
リアサスFANTIC FRS
タンク容量7.5L

ほとんどの部分が共通と言って良いと思います。

Fantic Enduroの違う部分は?

Fantic Enduroの125cc,250ccで違う部分は以下

排気量249.6 cc124.45 cc
キャブレターEFIKeihin 30
乾燥重量104 kg95kg
価格85万円79万円m

一番大きな違いとしては「FIかキャブレターか」です。どちらが良いのかは乗ってみないとわからないですが、乗り味は変わると思われます。車重もおよそ10kgほど違うので取り回しで違いを感じるかもしれません。

逆に言えばこのくらい。

外見での違い

外見をそれぞれみてみましょう。

カラーリングは「クラシック・レッドホワイトブルー」と「ブラック・蛍光イエロー」の2パターンがあるようです。

Fantic Enduro125

Fantic Enduro125

Fantic Enduro250

Fantic Enduro250

マフラーなどの違い、エンジンの違いはありますが、スペックシート以外での大きな違いは感じられませんね。

しかしとにかくかっこいい。これがトレールバイクと言ってもみんな信じないでしょう。そのくらいレーサーで無駄がなく、豪華です。

アラウンドビュー

動画を撮影してきました。

Fantic Enduroのどれを買うべき?

125ccと250ccモデルではどちらを買うのが幸せでしょうか?

・維持費を安くしたい街乗りや近場の山遊びに使うなら125
・瞬間的な加速やパワーが必要なヒルクライムはあまりやる予定はないなら125
・高速に乗りたいしロングツーリングもしたいなら250
・とにかく軽さを求めるなら125
・軽さもだけどパワーも欲しいなら250
・キャブレターはめんどくさいなら250
・キャブが好きなら125

というところでしょうか。

価格はほぼ誤差なので、用途を考えて選ぶのが幸せになれると思います。外装は共通です!

この価格は安すぎない?エンジンは?

国産トレールバイクと比較するとやや高いですがオフロードレーサーとしては破格です。

実際、この内容だと心配なのが耐久性ですよね。エンジン大丈夫?

エンジンはミナレリ製と中国のゾンシン(zangshen)製エンジン

Enduro125のエンジンは、イタリアで超有名なMinarelli(ミナレリ)製です。現在はヤマハグループの子会社になっており、ここの125,250のエンジンは実は多くのモーターサイクルに使われているそうです。XT125や海外では人気のあるヤマハWR125、欧州向けヤマハWR250のエンジンもミレナリ製。もちろん頑丈です。

そしてEnduro250は上記WR250のエンジンをベースにヘッドを変え、エンジンマネジメントをオフロードレースでは定番なECUメーカーAthena/GETにしたもの。こちらは中国のゾンシン(zangshen)製エンジンがベースとのこと。

共有パーツが多いのでパーツも安心ですし、カスタムパーツも出そうですね!

まとめ

Fantic Enduroシリーズの特徴と違いについて紹介しました。


とにかく「125ccのフルサイズ」そして「250ccで104kgのトレールバイク」は多くのオフロードバイクファンが待ち望んでいたはず。

外車とはいえお値段はあくまでトレールバイクですし、トレールバイクにオフロード向けのカスタムをしていったらこの値段を絶対に超えるでしょうね。

そう考えるとオフロード前提でトレールバイクを買うならFanticはかなりお得。正直これは売れるでしょうね!

気になる方はとりあえずサイン・ハウスのショールームへ行って現物を確認したり、車両を予約したほうがいいでしょう。多分、すぐ売れ切れます。

もっと情報が欲しい人はYoutubeで調べればたくさん動画が出てきますよ!