こんにちは。ぼっちバイカーです。
皆さんはSSTRというイベントをご存知でしょうか?
一言で説明すると「太平洋で日の出を拝み、夕日が沈むのを石川県にある千里浜で見る」というツーリングイベント。
今年2019年は全国から4000台を超える参加者が千里浜に集結。現地の宿はどこも満杯で経済効果として期待されるほどの規模で、「バイク界隈のフジロック」とも言うことができるイベントなんです。
今回バイクレ!!として「レンタルバイクでSSTRに参加する」をコンセプトに行ってきました!

レンタルバイクでSSTRゴール!!
一緒に走った仲間を紹介
バイクレ!!のライターであるぼっちバイカーと秀吉はレンタルバイクを借りての参加。
長距離ということで大排気量バイクから乗りたいバイクを探した結果、僕は完全に見た目のかっこよさでHusqvarna(ハスクバーナ)のVitpilen701(ヴィットピレン701)を選択。秀吉はオートクルーズや最新機能満載のYAMAHAのMT-10を選びました。

左YAMAHA MT-10、右Husqvarna Vitpilen701
連れがさらに二人
今回はさらに二人、一緒に同行してくれる仲間が。
一人はバイクレ!!でWR250RとアフリカツインでインタビューしたこともあるmikoさんがYAMAHA MT-09で参戦。
、
中禅寺湖はまだ桜散りきってなかった🌸 pic.twitter.com/lQm2mbfUnP
— みこ (@mikokazu35) May 12, 2019
もう一人はリアカーの中烏さん。KTM 1090 ADVENTURE Rにリアカー(!)がついています。
ッソリタァーン! pic.twitter.com/tqdIQ9IgrC
— リヤカーの中烏@SSTR2020参加 (@AsMknioo) May 24, 2019
1気筒のVitpilen701
2気筒の1090Adventure R
3気筒のMT-09
4気筒のMT-10
偶然にも全員違うシリンダー数のマシン4台で千里浜を目指します。
そもそもSSTRにレンタルバイクで参戦できるの?
結論から書くと、レンタルバイクでもSSTRへは参加可能。

SSTRではエントリー時にバイク情報を入力する項目がありますが、レンタルの場合「未定」と書いておき、車種やナンバーがわかってから変更すればOK。
どちらかというと、レンタルするお店に「SSTRに参戦しても大丈夫か」を聞いておきましょう。
SSTR前日から忙しい!
僕はSSTRの前日である金曜日の夜20:00からレンタル開始。仕事帰りにハスクバーナをレンタルできる葛飾にあるトーテムポールさんへ向かいます。
レンタルについて詳しくは以下記事で書いていますのでチェック!!
レンタルした後も、ゼッケンを貼ったり荷物を準備したり・・・今回はVitpilenのスタイリングを損なわせたくなかった為バッグ関連は取り付けしませんでした。
SSTR Day.1 目指せ千里浜
SSTRは一日のイベントですが片道500km近く走ります。
朝日とバイクを撮影するためにみなとみらいへ
4台は横浜のみなとみらいに04:00に集合。日の出時刻である04:30になったら写真撮影開始です。

04:00集合なので02:00起きだった・・・

日の出直前のみなとみらい

4台並べて写真を撮影しつつ、しばし歓談
みなとみらいではSSTRのステッカーが貼られたバイクがたくさん走っており、すでに普段のツーリングとは違うワクワク感を感じます。

Vitpilen701にSSTRステッカー貼り付け
あとは、バイク仲間がお見送りに駆けつけてくれ、「ご安全に」とレッドブルを頂き記念写真も撮影してくださったり・・・気をつけて行ってきます!!
SSTRのスタート地点。実は690EDR乗りのシンジさんが送迎兼写真撮影しに来てくれたのも嬉しかったなぁ。レッドブルの差し入れも本当に嬉しかった!! pic.twitter.com/UeTKFhTARm
— ぼっちバイカー (@botti_bk) May 27, 2019
・・・そろそろ出発です!!
ルートはこんな感じ
SSTRの醍醐味の一つにルート決めがありますが今回は不慣れなレンタルバイク、そして僕が長距離ツーリングに慣れていない事もあり休憩多めなルート。

松本ICから降り、大糸線で糸魚川へ北上。海岸沿いに石川県を目指すルート。
当初は松本ICを降りたら下道で西にいく予定でしたがツーリング慣れた仲間から「R158は観光バス等で混む」とアドバイスがあったので北上することに。これがのちに良い判断となりました。
出発
すぐに高速道路に乗ってサクッと進みます。
バイクが250ccに見える僕とクルコンで調子に乗ってる秀吉くん pic.twitter.com/9fVwhq5AbX
— ぼっちバイカー (@botti_bk) May 29, 2019
全員大型バイクなので頑張らずとも流れに乗ることができて非常に快適。
さらに今回はサインハウスさんから国産インカムであるB+COM(ビーコム) のSB6Xをお借りしているので、走行中も会話ができます。これが非常によかった!!1人だと飽きる高速道路も複数人だと楽しく走れます。(参加が急に決まった1人分用意できず3台だけだったのが残念でした)

ビーコムのインプレはまた別記事で紹介しますが、今回安全に楽しく飽きずに走れたのはビーコムのおかげだったことだけ先に書いておきます。
SAやPAではSSTR多数の参加者が!
SSTRでは高速道路のPAやSAもポイント対象なので積極的に停車。談合坂SAに入ると早朝にもかかわらず沢山のバイクが。

バイクがいたるところに停まっています
そしてフードコートは大盛況すぎて返却口がトレイ溢れている状況。SSTR参加者が経済を回しているのを感じます。

1090ADVENTURE Rのリアカーはいつも注目されていましたねw
談合坂を出てからも各SAやPAで休憩していると、前の休憩でも見かけたバイクがたくさんいます。
ルートは自由とは言えある程度高速道路で使う場合被るのは当たり前。旅は道連れ、ではないですが「あれ、あのバイク前にもいたな!」みたいなのは楽しいです。
下道へ
予定通り松本ICからは下道、大糸線で糸魚川を北上します。

道の駅も自然味に溢れる
市街地を過ぎると車も少なく非常に快適。
周りは見渡す限りの水田にアルプスの雄大な雪化粧も。やっぱりツーリングの醍醐味は下道です!!

名前の知らないひたすらまっすぐな道 pic.twitter.com/XPmlNrXn9q
— ぼっちバイカー (@botti_bk) May 29, 2019
お昼はたまたま見つけたお蕎麦屋さん
朝から6時間以上走ってようやく(?)お昼。mikoさんが見つけた近くの蕎麦屋さんへ行ってみることに。
非常に趣のあるお店で、十割そばも頂けます。

鴨だしそばを注文。鴨は柔らかくそばはツルツル。大盛だけどペロリでした
ゆっくり昼寝でもしたいところですが、この辺りから「あれ、これ時間足りなくね?」となってきました。
ということで食べ終わったらいそいそと出発。
糸魚川までは大型トラックも多くあまり順調には走れませんでしたが、天気は最高なので景色を楽しみました。
北陸道がめちゃめちゃ眠かった!
新潟県糸魚川(いといがわ)に到着したのが13:30頃。時間がギリギリだったのでここからは北陸道を使って一気にゴールを目指すことに。
秀吉「北陸自動車道ってずっとまっすぐで眠くなるんですよ」
と事前に聞いていた通り、走ってみると本当にまっすぐな道が続きます。
地図で見ると海沿いの見晴らしがよい道かとおもったら少し陸側の道なので面白くない。加えてこの時点で10時間半以上走っていたのと昨晩は1.5時間睡眠だったこともあり、眠気がピークに・・・
眠いのは僕だけではなかったようで、いままで会話が止まらなかったビーコムのスピーカーからは無音が続く・・・
SAの看板が見えるや否や、「眠いので休憩しましょう」と満場一致で休憩。疲れも眠気もピークです。
有磯海SAでは無料ドリンクも!
バイクを停車すると・・・
??「お〜バイクもライダーもかっこいいねぇ〜」
親子でSSTRに参加されている男性から声をかけて頂きました。
そしてこの有磯海SAでは「SSTR参加者はドリンクをもらえる」という情報を教えて頂きます。日も出ており非常に暑いため、ドリンクはありがたかった!!

SSTR参加者はドリンク1本無料でプレゼント
偶然の再会
偶然の再会が。

このハーレーのライダーさんは、実はみなとみらいで日の出写真を撮影している時に隣にいた方だったのです!
ライターの秀吉は昔ゴリッゴリにカスタムしたハーレーに乗っていたこともあり、みなとみらいで軽くお話していたので印象に残っていました。
話を聞くと本当に偶然、我々と全く同じルートだったんだとか。走行するペースも同じだったようで今までもニアミスしていたのかもしれません。
「また会えるといいですね!お気をつけて!」
SSTRにはこういう出会いが沢山あるから面白い。出会ってから数分話しただけなのに謎の親近感というか仲間意識を抱いてしまうのもSSTRの楽しみです。

偶然出会うからこそ面白い
ラスト3時間は眠気との戦い
その後出発してからもまたすぐに眠気がきて、PAにピットイン。
僕は本日何本目かも忘れたモンスターエナジーをのみ、体操したりして眠気を吹き飛ばします。

眠いのでmikoさんをもブロガー風に撮影して遊んでみたり・・・
千里浜まであと2時間!
指定道の駅「道の駅 福光」
SSTRでは「指定道の駅」という特別なスポットが各県に1つあります。参加者は最低でも一つは指定道の駅にチェックインしないといけません。
我々は富山県の指定道の駅である 道の駅 福光(ふくみつ) でチェックイン。
この道の駅には多くのライダーが停車しており、皆「あとは千里浜へいくだけ!」というある種の安堵感を感じました。

笑みを浮かべるライダーも多い印象だった
ここでも知り合いに出会い、SSTRの感想を延々と話したくなる気持ちを抑え込み、ゴールである千里浜へ向けて出発!!いよいよゴールです!
千里浜到着!!
ロングツーリングでの体の痛み、そして眠気と戦いの果てに、ついに千里浜付近に到着!!

千里浜直前の信号待ちのライダーたち
千里浜を目前にして、そこら中にSSTRステッカーが貼られたバイクが走っています。既にゴールしたライダーが対向車線からも沢山来るので一瞬たりとも油断できませんw
そして・・・

万を期して千里浜に入場!!

レンタルバイクでもSSTRゴールできました!!

砂浜はスタンドが沈むのでペットボトルを持っていきましょう
SSTRのイベントは開催していますが別にSSTR参加していないバイクでも、何なら車でも入場できます。地面の真ん中はしっかりと踏み固められた砂の道なので道を外さなければどうということはありません。

一般乗用車も走っている
浜辺には多くのライダーが愛車との写真を撮影したり、やってくるライダーに向けて手を振る人も非常に多かった。
千里浜で一人でめっちゃ手を振ってくれた謎のオフローダー pic.twitter.com/jf7Yr3uBya
— ぼっちバイカー (@botti_bk) May 29, 2019
この日の千里浜はSSTR関係者で溢れており、皆お互いの頑張りを讃えある素敵な空間。ここに到着したライダーはみんな優勝なんです。
ここで同行してくれたmikoさんリアカーさんはお別れ。会場がわちゃわちゃしていた為、別れ際ゆっくりできなかったのは残念でした。
ゴール!!
SSTRのゴールゲートを通過したあとは案内されるがままにバイクを駐車場に駐車。

教習所のような場所に案内された

夕方になりバイクが続々と入ってくる
砂浜を探索します。

おにぎりや汁物を振舞って頂いたり、ゴール記念品を頂いたり、バイクメーカーの出店されているバイクをみて触ったり、地元の太鼓パフォーマンスを眺めたり・・・そして知り合いと合流してどんな旅だったのかを話し合いました。

夕日を眺めながら同じ経験をしてきた仲間と語り合うプライスレスな時間

花火も上がっていた
出店自体は30分もあれば回れる感じ。
ただSNSの知り合いが全国各地から来ているため、時間はいくらあっても足りませんでしたね。
もっともっとこの場所でバイク仲間と語り合いたかったけど、宿もあるのでそろそろ出発しないといけません。
名残惜しくもお別れを言い合いつつ、秀吉と会場を後にしました。
宿がある七尾市へ
宿は能登半島の七尾市。なぎさドライブウェイからは約40分ほどで到着。20:00ちょっとすぎに到着しました。

和倉温泉 能州いろは
一日中暑かったこともあり体中汗だく。
宿へチェックインしたらそのまま倒れこみたいほど疲れていましたが体に鞭を打って宿の温泉へ。
ここ和倉温泉は海水が含まれているからか、とにかくしょっぱい。潜ったら目が真っ赤になるほど。あと温泉がめちゃめちゃ熱い。一日中バイクに乗っていて疲れた体をじっくりとほぐしました。。。
SSTRナイトイベントが!
全く知らなかったのですが、ここ和倉温泉ではSSTRのイベント会場になっていることに当日気がつきました。
温泉のあとに少しだけイベントにも顔を出しましました。
20:00ごろからSSTRのナイトイベントとして、アルコール(有料)を楽しみながらトークショーを聞くイベントが行われています。


SSTRの著名人によるトークショーも
参加者もかなり出来上がっており盛り上がっていましたが、流石にお腹が空いたので夕食を食べに行きます!
魚屋さんのお好み焼き あうん
イベントから抜け出すと、おなかぐーぐーだったことに 改めて気がつきます。
今回宿泊したエリアは和倉温泉という温泉街の宿。

和倉温泉MAP(女子向け感強い)
徒歩数分圏内にも飲食店が多数あり田舎では珍しく23:00まで営業しているお店も沢山あります。
宿の女将さんから聞き出した”魚屋さんがやっているお好み焼き屋さん“にいってみることに。海が近いので美味しい海鮮物が食べられるはずだし、疲れた身体は濃いソースや炭水化物を求めていたのでこれ以上に僕らのニーズにこたえてくれるお店は無いのです。
お酒はあまり得意でない僕も、この日ばかりは別。

かんぱい!!
ここ数年でも一番美味しいビールでした。。。

絶対美味しいお刺身
刺身は肉厚で醤油も甘い。お好み焼きもキャベツ沢山でうまく焼けないほどつなぎが少なく食べ応え抜群。どれも美味しくペロリ。

お魚屋さんのシーフードお好み焼き
・・・お腹を満たして、SSTRの興奮を秀吉と語りありつつお店を後にします。
海沿いなので夜風も気持ちよく、そのまま宿に戻るともう限界。
旅館特有の分厚い敷布団に掛布団の心地よい重さを感じつつ気絶するように眠りに落ちたのでした・・・
・・・
↓↓↓(トラブルだらけの)翌日に続きます!