こんにちは。ぼっちバイカーです。
レンタルバイクで参加するSSTR2019。この記事はSSTR参戦記の後編です。まだ前編をお読みで無い方はチェック!
先に感想だけ書くと、帰路はただの”高速移動”とは程遠く、トラブルもあったりとかなりハードで思い出に残る旅となりました。
SSTR Day.2
SSTR前夜は1.5時間睡眠。さらに休憩含め16時間ほどバイクに乗っていたため、SSTR日の夜は爆睡でした。
6時間ほど寝ることができたのでスッキリと目覚め、朝風呂を楽しみつつ宿の朝食をいただきます。
昨晩食事後に合流予定だったが音信不通になっていたmikoさんとも連絡がとれ、待ち合わせ時間が近づいてきたのでチェックアウトです。
チェックアウト時に温泉卵をいただきホクホク!!
海辺で写真撮影してみた
Day2は三人で能登島を一周してから千里浜をもう一度走り、帰路に就く予定でした。
が、集合場所が海沿いでしかもバイクが入ってOK。ということで写真撮影せずに立ち去ることはできません!
天気も良いので最高に”映え”ます!
奥にみえるのが能登島。今からあの島に行くのか・・・と思うとワクワクしないほうが無理って話。
ゆっくりしていたいですがスケジュールはタイトなのでそろそろ出発です!
バイク、イタズラされた?
朝一でバイクのエンジンをかけて1速にギアを入れると、クラッチ全切りしているにも関わらずバイクが動き出したのです。
クラッチレバーを握っていても完全に切れず半クラ状態。。。
mikoさんのアドバイスでレバーを調整したところ解消。昨日はそんなこと無かったのでイタズラされたのかな?となりました。嫌なスタートです。。
能登島は半周で断念
能登島ですが海岸線近くを走る、というよりは一本入った道を走ることになるのであまり海沿いを走っている感じはなかったです。
その代わりとにかく交通量が少なく信号も少ない。そして道も整備されているので走っていて非常に気持ちが良い道でした。
能登島を堪能しすぎたせいか、スケジュールをかなり押していたことに気づき半周で終わったのが残念でしたがまたリベンジしたいと思う良い場所でした。
・・・
ここから僕のVitpilen701に異変が出始めました。
Vitpilen701のクラッチトラブル発生
能登島から出るあたりで早朝と同様、”また”クラッチが切れなくなる事象が。。。具体的には、信号待ちでギアを1速でクラッチレバーを全握りしているのにバイクがだんだんと進んでいくんです。
レバー調整でだましだまし走りますが今回は解消せず、コンビニで緊急停車。その頃にはクラッチでは全然駆動力を切ることができず、ブレーキで無理やりエンストさせました。
バイクをチェックしてみると、なんとクラッチオイルレベルがminよりも下までさがっていることに気が付きました。
出発するときは確実に規定値だったので減ったということ。ただクラッチオイルって一年に一回交換するくらいのメンテナンス頻度なのでたった一日走っただけで減るわけがありません。
近くのGSで相談するもめんどくさそうに首を振るだけで一切助けてもらえず、レンタルしたショップに連絡するも「オイルを継ぎ足しながら帰ってくるしかないです」とのこと。。。
mikoさんに助けていただく!
僕がGSで「あわわわわ・・・」ってなっていると、mikoさんが「クラッチオイルがあれば何とかなる」とのことで近くのオートバックスまで買い出しに行ってくださることに。
しばらくすると「ホームセンタで買ってきた」とのことでDOT4のオイルが手に入りました!!(オートバックスには売られていなかったそう)
・・・オイル継ぎ足してみたものの、クラッチを握ってもスカスカで切ることができません。
僕が無駄にクラッチをニギニギしていたせいでどうやらホースの中に空気が入り込んでしまった模様。
で、こうなると「エア抜き」という作業をしないといけません。
エアブリーダーと呼ばれるエア抜き用の弁は、たまたま秀吉が持っていたモンキーレンチのおかげで緩めることができました!
整備知識を持っていたmikoさん、そしてモンキーレンチを持っていた秀吉に感謝しかない・・・!!
オイル減る問題は解決できなかった
オイルの継ぎ足し方とエア抜きの仕方をmikoさんから教えて頂き、Vitpilenが復活!!
よかったーーーー!
・・・と思ったのもつかの間。クラッチレバーを握るとオイルが少しずつ減っていくことが判明。
ホースをいくら辿っても外側にはオイル漏れが確認できない。Twitterで相談してみるとエンジン側のクラッチレリーズ側で漏れている可能性が高いとのこと。整備知識があるmikoさんも同意見のようでした。
こうなるとオイル漏れはエンジン内部のためこちらでは手が出せないです。
クラッチを極力使わないで走るしかない
やることとしては、「極力クラッチを握らないで走り、クラッチを使ってオイルが減ってきたら継ぎ足しながら帰る」ということ。
現時点で東京から500km近く離れていることにめまいを起こしそうになるも、助言やアシストしてくれる二人のおかげで何とか理性を保ちつつ、出発します。
金沢市へやってきた
帰宅するルートとは真逆でしたが秀吉が「金沢のカレーが食べたい」とのことで、千里浜を経由しつつ金沢市にあるチェーン店「カレーのチャンピオン」までやってきました。
このカレー、ゴーゴーカレーと似ています。
似ているのは当たり前で、ゴーゴーカレーも同じ”金沢カレー“だったのです。
クラッチ騒動で疲れていたこともありペロリ。疲れていた体には程よい辛さが良い刺激でした!!
カレーのチャンピオン自体はチェーンなのでそれこそ関東でもありますが、地元金沢の金沢カレーを食べるのってなんかいいですよね!
あとは高速バビューン
帰路は極力信号が無くてクラッチ操作が必要ない道を選んだ結果、こんな感じ。
Vitpilen701は一回の給油で200kmくらい走ることができるのでそこそこいいペースで走れます。給油や休憩のタイミングでクラッチオイルを継ぎ足します。ギアチェンジも極力クラッチを使わないようにします。ここではVitpilen701のスリッパークラッチのおかげでクラッチ操作をしないで多少ラフにシフトダウンしてもなんともなります。
6時間もの道程ですがインカムで話をしていたおかげか全く長いとは感じませんでした。さらにSSTRに参加している知り合いと偶然出会ったりとイベントもありました。
解散!
何度目かわからない休憩をして気がついたら埼玉県のSAまで戻ってきました!
二日間で1000km以上走ってきた仲間ともここでお別れ。
特に二日目はクラッチのトラブルもあり、二人がいなかったら今頃どうなっていたかわかりません・・・
感謝を伝えつつ、お互い無事に帰れるよう話します。
普段ならここからは一人ですが、インカムがあると電波が途切れるまで話ができるのもいいですね。別の道になってもしばらく話せるのが面白かったです。
高速道路を降りてからの最後の下道
高速道路から降りてからは信号がある為クラッチを使わざるを得ません。
道が空いているとはいえクラッチを使わないのは無理ゲー。とはいえオイルが減りすぎるとエア噛みしてさらにタイムロスするので半分くらい減ったらすぐにオイル継ぎ足しを繰り返します。
そしてようやく地元のガソリンスタンドに到着!
石川県でトラブルが起きたときは目の前がまっくらになり、自宅があまりにも遠く絶望したあの時から、無事に家まで帰ってこれたときの感動は言葉ではとてもいい表せません。そのくらいの達成感でした。
自宅からレンタルしたお店まではJAF
クラッチを極力使わずに都内の下道を走るのは無理と判断。トーテムポールさんへ連絡し、Vitpilen701の返却はJAFを利用することに。
今回レンタルしたトーテムポールさんではJAFに加入しており、事故や故障の場合には15kmまでは無償でレッカーしてもらえます。
JAFは予約することができない為翌朝早めに連絡。バイクを引き取って頂き無事搬送完了となりました。
※なお15kmを超過した場合は750円/km。千里浜から約500kmと考えると超過区間が485kmなので・・・363,750円!!!(レッカーせずにここまでこれたということで実質36万円儲かったという事。・・・バイク、買っていいですか?)
結局原因は何だったの?
今回外車とはいえメンテナンスされたレンタルバイクだし、高年式のバイクなので故障するなんて微塵にも思っていませんでした。
原因、気になりますよね?
既にトーテムポールさんにて原因究明は完了していますが、あえてここでは書かずVitpilen701のインプレ記事にて紹介します。
レンタルバイクで自然故障したときってどうすれば?
レンタルバイクは保険なども完備されているので安心していましたが、バイクが自然故障した場合の対応って実は約款でもあまり明確になっていないんです。
借受人又は運転者は、使用中にレンタルバイクの異常又は故障を発見したときは、直ちに運転を中止し、当社に連絡するとともに、当社の指示に従うものとします。
レンタルバイク貸渡約款 第6章 故障・事故・盗難時の措置 第24条(レンタルバイクの故障)より
故障って色々な原因があるのであまり一概には言えないですが、レンタルした人の責任ではない場合についてはもう少し安心できると嬉しいです・・・(例えばレッカーで搬送してもらえるとか)
レンタルバイクは僕のようなバイクを持っていない丘ライダーにはありがたいサービスですが、遠出する場合にはこういうこともあるかもよ!ということで参考にしてみてください!というお話でした。
SSTR台無しだった?
とある方からダイレクトメッセージで要約すると「SSTR、故障で台無しになっちゃいましたね」というようなお励ましの言葉を頂きました。
でも僕は今記事を書いていてあまり台無しになったと感じていないんです。
むしろ、一生忘れることができない思い出ができたと思っているほど!
・・・バイクに乗っていると多かれ少なかれトラブルってありますし、あとから振り返ってみるとそういうトラブルや事件の方がよく覚えていたりするもの。勿論、金輪際クラッチ操作でこんな思いをしたくないですが、今後は「SSTR」と聞くと今回のクラッチオイルを継ぎ足しながら頑張って帰ってきたことを思い出すんだと思います。
何が言いたいかというと、3人で助け合って何とか東京まで帰ってこれた今回のSSTRは、僕にとっては間違いなく思い出に残る旅だったってこと。
まとめ
SSTR全体の所感については思うところがあるので別記事で書くとして、SSTRの参加体験記はここでおしまい。
SSTR中に一緒に走ってくれた皆さん、偶然遭遇してお話した皆さん、SNS上でアドバイス等コメントくださった皆さん、ありがとうございました!
かなり個人ブログ感が出ていますがこんな感じ。