こんにちは。ぼっちバイカーです。
皆さんはモトクロスをご存知でしょうか?
不整地を走るオフロードバイクの中でも特徴的なのが「スピード」そして「ジャンプ」。人工的に整地されたダートコースをいかに早く走るかを競う競技がモトクロス。日本でも人気のあるオフロードバイクレースジャンルです。
女性ライダーの 川口ひさこさん(@motoneko0514) は今年2019年にモトクロスのレースにチャレンジするべく、活動しています。

川口さん
今回は社会人になってからモトクロスのレースにチャレンジする、川口さんにインタビューしてきました!
川口さんについて
川口さんは20代の女性ライダー。

オンロード時代の川口さん

メイド服・・・だと・・・!?
もともとオンロードバイクに乗ってて大型免許も持っているそうです。そんな川口さんはオフロードバイクを始めたのは3年半前のこと。
そして今年、モトクロスのMFJ公認の関東選手権そして全日本選手権(関東で開催される1戦のみ)にチャレンジしています。

先日行われた第3戦@オフロードビレッジ
社会人からのモトクロス選手権は本当にチャレンジ
・・・さらっと書いていますが、大人になってからモトクロス、しかも選手権に出場するのは無謀とも呼べるチャレンジです。
なぜならモトクロスレース(選手権)に出場する人は基本的に5-6才の子供の頃からモトクロスをやっている人ばかりだから。
選手権でレディースクラスにエントリーしているほとんどの女性が10代で、彼女らはすでにモトクロス歴10年レース歴6年という経験者。僕らのような大人は頭で考えてから練習に入りますが、子供の頃は「理論より体で覚える」事が得意ですし部活のように学業以外は全部モトクロスに注力している圧倒的な練習量や長年の練習で造られてきた筋肉や体力を持っています。

こんな人たちを相手にレースする川口さんは現在オフロード歴3年半、レース歴1年(2回参戦)。
・・・正直に言って「無理ゲーすぎる・・・」と思ってしまいました。チャレンジすぎでしょ!って。
・・・なぜ川口さんはモトクロスにチャレンジすることにしたのでしょうか・・・?
川口さんにインタビュー!!
まずはオフロードを始めた理由から聞いていきましょう。
オフロードバイクを始めたきっかけ
ーーオフロードバイクを始めた理由は?
川口:もともとはいわゆるツーリングライダーでしたが峠が苦手だったんです。ネットや知り合いからの情報で「上手くなるにはオフロード練習がいい」ということを知り、オフロードバイクを始めました
ーー最初はレンタルで始めたのですか?
川口:いえ。ヤフオクで12万円で落札した96年式のYAMAHA YZ125 で埼玉県川越市にあるモトクロスコース「オフロードビレッジ」で始めました。最初はコース内をツーリングって感じでしたが5cmくらいジャンプしただけでも達成感がありましたし、ものすごく楽しかったんです

96年式 YAMAHA YZ125
ーー今は何のバイクに乗っていますか?
川口:去年の秋から2019年式のYAMAHA YZ85のラージホイールへ乗り換えました。特にカスタムはしておらずノーマルです。半年ほど乗ってきたのでだいぶ乗り慣れてきましたね。最近はとにかくスピードを出す練習をメインにしています!あとは、レースだとうまい選手が走った後は深い轍ができるのでなるべく整地されていない場所で練習するようにしています!

YAMAHA YZ85 MY2019
–今回川口さんがチャレンジするレースについて教えてください
川口:私がチャレンジするのは「関東モトクロス選手権」と「全日本モトクロス選手権の1レース」です。レースにはクラスがあって、私の場合には男性と一緒に走るNBクラスかミニモト(ホイールサイズが小さいバイク)でしか走れないレディースクラスの二択。私はレディースクラスを選択しました。レディースクラスの場合、MFJ(日本モーターサイクルスポーツ協会)のNBライセンス以上があればエントリーできます。
普段の練習の様子
キッズにも抜かれる走り…😭😭😭 pic.twitter.com/V2riFFaWLK
— Hisako.Kawaguchi🏍🚴♀️ (@motoneko0514) April 6, 2019
ーー選手権についてもう少し詳しく!
冒頭でも書きましたが、そもそもモトクロス選手権にチャレンジするのは基本的に子供の頃からガリガリ走ってきた人ばかりで、社会人になってからオフロードを始めた人がチャレンジするのは敷居が高いと言えます。その辺りについて聞いていきます。
川口:今年はモトクロスの関東選手権の全10戦とオフロードビレッジで行われる全日本モトクロス選手権の第二戦に出場します。男性の場合NB,NA,IB,IAなど力量に合わせたクラスがありますが、今回エントリーする”レディースクラス”は女性でミニモトであればエントリーすることができます。が、エントリーしている人は基本的に上手い人しかない。大人になってからチャレンジする選手は”少ないが1部いる”って感じでかなりチャレンジングです

モトクロスのスタートシーン
ーーなぜもモトクロス選手権に出ようと思ったのですか?
川口:モトクロスを始めた頃から、安原さや選手がかっこよく、憧れていました。昨年秋に引退されてしまいましたが・・・。そこでふと「レディースクラスなら頑張ればギリギリ予選通過できるんじゃないか?」「自分も全日本モトクロス選手権の本戦で、さや選手のような憧れの選手と同じステージに立てるかもしれない!」。そう思ったんです。
安原さや選手のTiwitter
オンタイムさん経由で大関さんから写真いただきました!
昨日の2枚も大関さんが撮ってくださったもの!
いつもありがとうございます\(^o^)/
ドラマチックな雰囲気があって好き(^^) pic.twitter.com/9QWz8azvbu— 安原さや/Saya Yasuhara (@sayayasuhara) July 26, 2018
ーーぶっちゃけ、いけると思いますか?
川口:レディースクラスはエントリー数が少ないことも多いんです。理由は上記で挙げたように強者が多いのと、そもそもの競技人口が少ないというのもあります。レースの人数が少ない場合には簡単に予選通過できてしまうかもしれません。そうなったら・・・私の夢は叶ってしまいますね笑 次の目標というか「いつかは・・・」って感じですが「ポイントゲット」があります。ただモトクロスでは怪我が常に近くに潜んでいるので「怪我しないで上手くなる」のが一番の目標ですね!

ーー僕なら「無理だろ・・・」って諦めたくなりそうです涙
川口:ですよね笑 そもそもモトクロス歴も経験値も体力も、なんなら年齢でも違いがありますしサポート体制も違います。なのである意味「負けて当たり前」なんです。なので逆に、どこまで食らいついていけるのかをチャレンジしたいんです

ーー僕も社会人からオフロードバイクを始めたので共感できます・・・応援してます!!!
川口:“レースに勝る練習はない“と思ってますので今年は関東戦にたくさん出て自分を鍛えたいです。まずは今週末に関東戦、翌週には全日本戦なので頑張ってきます!!

ーー最後に一言お願いします!
川口:社会人からモトクロスを始めた人でもガチで練習してレースに挑む女性は本当に少ないです。なので、一緒に練習してくれる女性を探してます!もし、こういうチャレンジをしてみたい人がいたらぜひ一緒にやってみませんか? あとは、、、男女問わず、モトクロスに限らず、オフロード人口とレース人口が増えたらいいなと思ってます!☺️☺️

まとめ
社会人になってから本気でモトクロスを楽しんでいる川口さんにインタビューしました。

モータースポーツはお金もかかるし敷居も決して低くない。でも、逆にいえばレディースクラスで関東選手権を回っている人が少ないしチャレンジする人も少ないってこと。誰もやっていないことにチャレンジする絶好のチャンスでもあると言えます。
モトクロスはテクニックだけでなく体力、つまるところ若さも必要な競技です。「いつかやろう」ではなく「気になったらいますぐ、明日よりも今始める」のが良いなと感じました。
こういう無謀にも思えるチャレンジをしている人ってかっこいい。
もしレース会場に近かったり興味があったらぜひ関東モトクロス選手権の会場へ趣き、「ひさこさん、頑張れー!」と応援してあげてください!