バイクの楽しみ方はたくさんある。ツーリングをしたり、ワインディングを楽しんだりするだけがバイクの楽しみ方ではない。
用途によって適したバイクは変わるが、街中を走ることに関しては低排気量スクーターが1番ではないだろうか。
今回はランブレッタを数日間お借りし、ショートツーリングとして都内の随所を回ってきた。
目次
退屈なスクーターのライディングに特別感をもたらしてくれる
スクーターという乗り物は跨ると言う表現が大げさに感じるくらいサッとシートに座って走り出すことができるし、とにかく乗ることに対してストレスがない。
信号の多い街中でストップアンドゴーを繰り返してもシフトチェンジも必要ないし、ブレーキも大半のスクーターはレバーなので運転も楽々。
特に低排気量スクーターなら車格も小さいし、軽石ため細い路地やUターンも得意。まさに出来た子と言った感じ。おまけに燃費も良い。
逆に言うと乗っていて退屈なくらいだが、そこに特別感をもたらしてくれるのが…
存在感抜群のこのスクーター、ランブレッタだ。
今回はスクーターの新しい楽しみ方として、このおしゃれなヨーロッパ産スクーターを駆って街中を走り回ってきた。
目指すはユナイテッドカフェ
まずはランブレッタ2台で東京は世田谷のユナイテッドカフェへ向かった。
撮影のためにテラス席の目の前に停めさせてもらったが、本来はこの辺りがバイク用の駐輪スペース。
自分の愛車を眺めながらひと息つくことができるだけでなく、いつでも見えるところにバイクが停めて置けるのでセキュリティの意味でも安心。
テラス席では煙草も吸えるので、愛煙家の人も安心。
店内はこんな感じで、木を基調としたアットホームな雰囲気。
席は全部で21席で、カウンター席もある。
フリーWi-FiやAC電源もあるのでゆっくりしていける。ちなみにアルコールもあるので夜に来るのもオススメ。
ユナイテッドカフェではピタサンドやカレー、タコライスなど、世界の家庭料理をイメージしたメニューが楽しめる。
この日はタンドリーチキンサンドとタコライスをオーダーした。
自家製のチリビーンズがタップリ乗ったタコライス。850円。(税抜き価格)
チリビーンズの辛さは控えめだが、別にハラペーニョが乗っており、こちらは辛いので注意。ハラペーニョが苦手な場合はオーダーする際に言えば抜いてくれる。
自家製タンドリーチキンをピタブレッドで挟んだサンドイッチ。レギュラー(2つ)と、ハーフ(1つ)が選べる。
レギュラー1050円、ハーフが660円。(税抜き価格)
その他ケーキや1年中頼めるかき氷などのデザートもある。(これは別日に撮影)
すべてをバイク乗り向けにしたコテコテのライダースカフェというわけではないが、バイク好き、バイク乗りが集まるカフェと言った感じの印象を受けた。
バイク好きのイラストレーター、加藤ノブキ氏による個展のスペースなどとしても使われている。
※現在開催中の個展の開催は4/1(月)まで。個展の様子は以下の記事から。
http://united-cafe.net/have-a-bike-day/
イタリアのスクーターでイタリア街へ
食事と休憩の後、再び東京の街へ。今度は渋谷、六本木などを抜けて汐留へ向かう。
イタリアのスクーター。となれば向かう場所はひとつ。汐留イタリア街だ。 来る前から「間違いない」とは思っていたが、やはりレンガ道や欧風の建物が圧倒的によく似合う。
これだけロケーションが良ければ正直どのようなバイクで撮影をしてもサマにはなるが、さすがに絵になるのでついつい写真を撮りすぎてしまい、気付けば日が落ちてしまっていた。
ASクラシックダイナーでディナー
日が暮れたので、今度は目黒区のアメリカンダイナー、ASクラシックダイナーへ。
こちらは正統派のアメリカンダイナー。
フードメニューがかなり豊富で、ハンバーガーだけで20種類くらいある。サイドメニューも色々あるので迷うが、この日はダブルチーズバーガーとフィッシュアンドチップスをオーダー。
フィッシュアンドチップスはこういう場所に来るとなぜか頼んでしまう。酸味のあるオリジナルタルタルソースが美味しい。750円。(税込み価格)
大ボリュームのダブルチーズバーガー。280gのパティにチェダーチーズが入った間違いない一品。1680円。(税込み価格)
こういうペーパーが用意してあるので分厚くても食べやすくて安心。手が油まみれになることもない。絶妙な焼き加減と小麦の甘みでバンズが非常に美味しい。
チェリーコークやルートビアーなど、普通のお店では飲めないようなアメリカンダイナーならではのドリンクもあるのでオススメ。
ちなみに公式サイトからメニューが見れるので気になった方は要チェック。
http://www.asclassics.com/grandmenu-roppongi.pdf
ライフスタイルの一部としてランブレッタを心から楽しめるかどうか
スクーターだけを持っていて、それを日常生活の足として買い物や通勤に使う人はきっと「バイクが趣味です」とは言わない。なぜなら日常生活の移動手段だから。
通勤通学のために電車に乗る事を電車が趣味とは言わないのと同じ。
つまり、バイクが目的なのではなく、バイクが手段だという事。
その手段にイタリアのスクーターと言うものを選んで、スペックとか乗り味とか難しい話よりもそのデザインやルーツに惚れ込み、その特別感や優越感などを楽しめるかどうかが大事なバイクだと感じた。
特別な乗り物というのはそれだけでフットワークを軽くしてくれる。
普通なら行かないような場所などで新しい発見や出会いがあるかも知れないし、寄り道してみたら新しい発見があるかも知れない。
ランブレッタのインプレ記事はこちら
今回お借りしたランブレッタはV125とV200。いずれもインプレッション記事があるのでチェック!
それではまた。