【真冬の北海道】宗谷岬 年越しツーリングの準備や予算、ルート、感想などのまとめ!

【真冬の北海道】宗谷岬 年越しツーリングの準備や予算、ルート、感想などのまとめ!

2018年、平成最後の年末から今年の頭にかけて冬の北海道をツーリングし、日本最北端の宗谷岬にて年越しをしてきたボロンコマスターイケダさんにインタビューを行いました。

ボロンコマスターイケダさんとブロンコ
ボロンコマスターイケダさんとヤマハ ブロンコ

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スケジュールと走行ルート

期間:2018年12月25日~2019年1月5日
(このうち、北海道にいたのは12月26日~1月4日まで)

12月25日~12月26日:大洗出航のフェリーで苫小牧へ。20時頃苫小牧へ到着、簡単な買い物を済ませて道の駅で野宿。

12月27日:苫小牧~岩見沢。※苫小牧から岩見沢までは100kmほど。しかし、アクシデントが発生し、その対応に追われてほとんど移動が出来なかったそうです。(後述)

12月28日:岩見沢→旭川

12月29日:旭川→名寄

12月30日:名寄→稚内

12月31日:稚内→宗谷岬(宗谷岬到着は昼過ぎ。)

1月1日:宗谷岬→初山別

1月2日:初山別→旭川

1月3日:旭川→夕張
 
1月4日:夕張→苫小牧(夕方にフェリー出航。)

1月5日:大洗に到着。

年越し宗谷岬ツーリングに行こうと思った動機とは?

ボロンコマスターイケダさんとブロンコ
イケダさんがこれから始める仕事の都合年末年始に休みがなくなる可能性が高く、行けるとしたら今回がラストチャンス。だから挑戦してみたかったそうです。

その他、「ブロンコミーティング in 宗谷」と称して各地のブロンコオーナーが年の瀬に宗谷岬に集まってくるから・・というのも理由のひとつだと言っていました。

イケダさんのブロンコは右から二番目。

ブロンコって結構なレア車ですが、それが年末に日本の最北端に4台も集まるってすごいですね。

万が一に備えてのサポートカーも同行

サポートカーの雪を払うイケダさん
冬の北海道は厳しい環境。そのため万が一に備えてサポートカーと一緒に走るライダーも多いです。
イケダさんも自分の車を友人に運転してもらい北海道まで一緒についてきてもらったとの事。フェリーに乗り込む時はバイクをトランポした状態で乗船。こうすればバイクの料金はかからないのでお得ですね。

サポートカーをつけた理由は、はじめてで不安だった事、それ以外にも工具や寝具類などでとにかく荷物が多かったから。イケダさんの場合キャンプ用具や工具は全部持っていったそうです。
たしかに悪路を走るのに積載量が多いと神経を使いますし、キャンプ用具と工具全部となるとバイクに積むのは相当大変ですね。

ちなみに完全な空荷で走るのは嫌だったから濡れても構わないものだけバイクに積んで雰囲気を楽しみつつ走ったと言っていました。
イケダさんの愛車、ブロンコには少なからずガタが来ている箇所もあり、最悪現地でバイクが停まってしまった時には最終手段としてトランポして走る事も考えていたそうです。

ブロンコを積んだサポートカー
ブロンコを積んだサポートカー

また、サポートカーの運転手の友人にはカメラマンもお願いしたようです。

イケダさんの場合かかった費用は約20万円

予算は人によって大幅に変わります。スパイクタイヤなど冬用装備を新調しなければいけない場合は初期投資がかさむし、サポートカーの有無、走るルート、日程、宿泊方法。これらで変わってくるのであくまでも目安になりますが、イケダさんの場合は約20万円かかったと言っていました。

サポートカーの運転手と色々折半した部分などもあるのでこれもおおよその数字になるとのこと。
やっぱり普通のツーリングと違って買い足すものとかもあるので結構な額になりますね。こんなことを言うのはナンセンスですが海外旅行とか行けてしまうくらいの費用です・・。

事前にやっておいたバイクのカスタムは?

2019/02/16:カスタムに関しては加筆した上で別記事に分けましたのでこちらをご覧ください。

【真冬の北海道】宗谷岬 年越しツーリングのために事前にやっておいたバイクのカスタムやオススメのカスタム!

北海道走行中の服装

ボロンコマスターイケダさんとブロンコ

トップス

インナー:ヒートテック(極暖)+分厚いインナー+ロンT
ミドルレイヤー:ウルトラライトダウン+裏ボアのパーカー
アウター:アウトドア系のアウター、ダウンジャケット、イージス(ジャケット)

ボトムス

インナー:ヒートテック(極暖)+分厚いインナーパンツ
ミドルレイヤー:ワークマンの防風+防水の分厚いズボン
アウター:イージス(ズボン)

インナーグローブ+内側にカイロをはったテムレス

防寒テムレス[/caption]

テムレスとは、ショーワグローブ製の防寒グローブ。透湿防水、かつ裏ボアの非常に暖かいグローブで、イケダさんはこれをチョイス。本来は作業用グローブなので見た目は決しておしゃれとは言えませんが登山家などにも愛用者がいるようです。

足は、分厚い靴下を二重履いて、カイロをいれたスノーシューズのみ。

頭部

頭部は、首にはネックウォーマー、顔はバイク用の薄手の目出し帽にフルフェイスの組み合わせ。

やはり、気温マイナスの中をバイクで走る事になるので相当な防寒対策ですね。相当着込んでいったようですが、ここまでやれば寒さに耐えられないというほどの事はなかったみたいです。あとは、このツーリングに備えて5kgほど太ったそうですよ。

実際に持っていった持ち物

サポートカーのドライバーの荷物もあったので多かったと言っていました。ですが聞いてみるととにかく荷物の量が多かっただけで特に特殊な道具を持っていったりしたわけではないようです。

主にキャンプ道具一式に、工具一式のみ。キャンプ用品は冬用だし寒冷地となると色々とかさばりますね。とにかく道具は全部持っていったそうで、シュラフは今回のために1個買い足して自分の分だけで2個持参。睡眠時は2枚重ねて寝ていたそうです。工具も文字通り一式、全部持っていったそうです。工具も全部となると結構かさばりますからね・・。

積載方法

前述の通り完全な空荷は嫌だったようで、雰囲気を出すためバイクのキャリアに濡れても大丈夫なキャンプ用具などだけ積載し、あとはサポートカーへ押し込んだそうです。
固定方法自体は通常通りで、寒冷地ならではの工夫等は特にないそうです。

バイクの積荷は最低限!
バイクの積荷は最低限!

ただし、走るのは雪道。「常に転倒のリスクがあるから仮にサイドバッグを装着しても壊れやすいものは入れられない。」と言っていたのが印象的でしたね。

宿泊方法

聞いて驚きましたが、イケダさんはほぼ野宿で過ごしたと言っていました。文字通りの本当の野宿で、テントは張らず屋根のある場所で寝たそうです。

屋根があれば寝れるらしい
屋根があれば寝れるらしい

ただしイケダさんの場合はこの野宿スタイルに慣れているそうで、だからこその芸当かなと思いました。とにかくテントを毎回張るのがめんどくさいそうで、野宿のスタイルになったそうです。
その他、やっていればライダーハウスや健康ランドも使ったとの事ですが基本は野宿だったそうです。

顔は出したままでも寝れたしシュラフに入ってしまえば全然暖かかったそうですが、とにかく寝起きはめちゃくちゃ寒くてシュラフから出るのが辛かったと言っていました。

イケダさんの寝起きの様子・・。

北海道じゃなくても冬の寝起きは布団から出るのが辛いですよね・・それが北海道の野外となると・・。

行ってみて良かったと思った瞬間

最北端到着!

今回の宗谷岬ツーリングはチャレンジ的な意味が大きかったから正直良かったと思えた事はあんまりないそうです。
強いて言えば冬に最北端を目指すバイク仲間と達成感を分かち合えたことだと言っていました。

また、どれだけ寒くても、これを経験したら日本のどこでもキャンプができるという自信がついた事や雪道に慣れる事が出来たのも良かったと言っていました。

それから年末なので営業している施設や食事処などがほとんどない中、営業していたやってた数少ない場所のひとつに「アルパカ牧場」という所があり、こちらは文字通りアルパカのいる牧場。
こちらの人がすごいよくしてくれたそうで、明らかに500円の入場料以上の対応をしてくれたのが非常に良かったと嬉しそうに話していました。
アルパカの説明とかもユーモアを織り交ぜつつ熱心にやってくれたし、非常に楽しい時間を過ごせたそうです。

アルパカ牧場。

行ってみて辛かった事や心が折れそうだった瞬間

ヤマハ ブロンコ
前述の通りイケダさんは基本ツーリングでも野宿が多く、それでも寝さえすれば体力は完璧に回復するそうです。タフですね・・しかしこの環境で野宿を繰り返すとさすがに辛かったそうです。
ただ、寒さの問題というよりは連日野宿を繰り返していた事の方が直接の原因な気がすると自己分析していました。

一方で雪道を走っている事に関しては辛くなかったし、むしろ楽しかったそうです。しかし都市部に近付くにつれて轍が増えてきて、それがそのまま氷り固まって路面が凸凹になってるとハンドルなどを取られるのが非常に辛かったそうです。イケダさんは普段からオフロード走行を頻繁にしており、悪路の走行には慣れているからまだよかったものの、それでもかなり神経を使ったそうです。なので都市部に近付くほどむしろ憂鬱になったとか。

田舎道の方が断然気持ちよかったみたいです。

行ってみて残念だった事、心残りだったこと


冬の北海道という事でどれくらいハードなツーリングになるかなと覚悟して向かったようですが思っていたよりは全然寒くなく、肩透かしを食らったそうです。なんならもっとハードでも良かったと言っていました。
さすがはチャレンジ目的で行っただけの事はありますね!

道内でもあったかい所を選んで走った事もあり最低気温はせいぜいマイナス10度ほど。どうせ行くならもっとハードでもよかったなあと残念そうでした。

しかし、旅にトラブルはつきもの。やれなくて心残りになってしまった事も色々あるようです。

・寒冷地でも強い火力が出るガスヘッドに新調したので、その強力な火力で中華料理を作ろうとしたそうですが色々と余裕がなくて出来なかった。
・あえて寒い中で冷やし中華を作って食べたかった。
・その辺の積雪に豪快にシロップをかけてかき氷のように食べる予定だったが、シロップを忘れてきてしまい出来なかった(真冬の北海道ではかき氷のシロップは見つけられなかった。)
・幌加内(ホロカナイ)町という場所で凍った湖に穴をあけてワカサギ釣りを楽しみつつキャンプをしようとしたのだが、除雪がおいついておらず街に辿り着けなかった。
・アザラシに会えなかった。

・・・などなど。

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予想外のトラブルとかはあったか?

電気系のトラブル

とにかく電気系のトラブルが多発したそうです。まず気温が低すぎてバイクのシガーソケットからの給電はできず。
さらに、コンセントなどがついているタワー型のポータブル電源を持っていったそうですがこれも寒すぎて役に立たず。

また、寒すぎてバッテリーは生きているのにセルが回らないなんて自体も発生。そういう自体に備えてポータブル電源を持っていったはずが、それも使えず。
なので結局雪上でおしがけしたそうです。

気を付けている人は寝る時など長時間エンジンを始動しないときはバッテリーは外し、一緒に寝て温めておいたりするそうですよ。
イケダさんの場合はそれをしなかったので「一発目のセルでかからなければ雪上押しがけ地獄の恐怖を毎回楽しんでた」と言っていました。

スマートフォンの充電などはモバイルバッテリーを服の中にいれて温めながらなんとか充電したそうです。
GoProやスマホも一度電源を落とすと寒さで電源が入らなくなってしまうそうです。正しい原因は分かりませんが、なんでもリチウムイオン電池が寒すぎて固まってきてしまうと正しく動かなくなるから・・という可能性が高いようです。一度電源が入っていれば機械自体からある程度発熱があるため、それで動くのかも知れません。

営業している施設が少ない。

年末年始なので、あとはお店や観光地、施設などが年末年始でほとんどやっていなかったそうです。調べてもやっているかどうか行かないと分からず、行ってみても結果やっていない事の方が多く結局ご飯はほぼセイコマ(コンビニ)だったらしいです。

セイコマのご飯
セイコマのご飯

逆に言うとそんな中でも営業してるセイコマはさすがですね・・

セイコマとは?
セイコマとはセイコーマートの略称で北海道に本社があるコンビニのチェーン。北海道のツーリングライダーが愛用するコンビニ。

猫タイヤから戻す時に必要なパーツを自宅に忘れてきてしまう

イケダさんはブロンコをトランポする際にフロントタイヤを猫タイヤと呼ばれる小さなタイヤに換装して積んでいます。その状態でブロンコを積んで出発したものの、通常のホイールに戻すときに必要なスペーサーを自宅に忘れてきてしまい、走行ができないという自体に。北海道到着して早々代用品を探してホームセンターなどをめぐる羽目になり、それで北海道初日はほぼ潰れてしまったようです。

フルフェイスは曇る

フルフェイスのシールドですが、寒すぎてどう足掻いても曇るそうです。暖かくても前が見えなければ仕方ないし、寒くてもフルフェイスサングラスとか、オフロードヘルメットにゴーグルとかのほうがいいのかも知れませんね…

オロロンラインで「生死をさまよいたかった」というヒッチハイカーに出会った

北海道にはオロロンラインという有名な道路があります。何もなく、ひたすらまっすぐな道なんですが、なんとそこでヒッチハイクをしている変態がいたと笑いながら話していました。
なんでもそのヒッチハイカーいわく「生死をさまよいたかった」と言っていたそうで、めちゃくちゃ笑ったと言っていました。

ちなみにオロロンラインとはこんなところです。

こちらもイケダさんのブロンコ。過去の写真を頂きました。

夏でもこんな所で身一つで放り出されたら普通に危ないと思うんですけどね。電波あるんでしょうか・・。真冬にこんな所でヒッチハイクとは・・
結局、イケダさん一行のサポートカーに乗せてあげたそうです。

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今後年越し宗谷に新規挑戦してみようと思っている人へのメッセージ

並みの寒冷地ではないような所で寝泊まりするための道具が安く手に入るような時代になったし、年越し宗谷岬ツーリングと言うのも知る人ぞマイナーイベントでしたが今では認知度があがり、良い意味で年越し宗谷岬ツーリングというものへの参戦がしやすくなったとイケダさんは感じています。
今後年越し宗谷岬ツーリングに参加しようと思っている人に対して、過去にイケダさんが自身の考えをツイートされていたのでそれをそのまま抜粋させて頂くことにしました。

最後に一言お願いします。

うちのねこかわいい!

愛猫とイケダさん

・・え?
という事で、イケダさんありがとうございました。

今回インタビューさせて頂いた人

ボロンコマスターイケダ&YAMAHA ブロンコ(97年式)
ボロンコマスターイケダさんとブロンコ
普段は愛車のブロンコでツーリングやキャンプ、オフロードを楽しむ。バイクは他にも数台所有。
4月より伊豆の河津町にてライダーズハウスをオープン予定!

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<2019/02/16 : 加筆、修正しました。>

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