こんにちは。ぼっちバイカーです。
Husqvarnaの701 SUPERMOTO(2017年式)に乗られている よっしー(@forza_milan05) さんにインタビューしました。
目次
701 SUPERMOTOってどんなバイク?
Husqvarna(ハスクバーナ)の701 SUPERMOTOは、692ccで単気筒の4サイクルエンジンといういわゆるビッグシングバイク。”SUPERMOTO(スーパーモト)”とはオフロードバイクの車体にオンロードタイヤを履かせたモタードバイクのレース名。このモデルは公道走行可能なバイクですがスーパーモトも走れてしまうポテンシャルを持っているマシンといえます。
国産バイクではまず買うことができないビッグシングルのモタードバイクで乾燥重量は145kgと言う破格の軽さ、そしてWP製の高グレードサスペンションにBrembo製の4ピストンラジアルマウント固定式キャリパ。ABSはもちろん、スリッパークラッチやライドバイワイヤも標準装備。このパーツ構成だけでもレースにそのまま出られてしまいそうな本気度が感じ取れます。
愛車紹介
スペックを見る限りかなりパワフルでやんちゃなバイクである701 SUPERMOTOですが、よっしーさんはなぜこのバイクを購入したのでしょうか。
バイク歴
よっしーさんのバイク歴です。
KTM 390DUKE→Husqvarna 701 SUPERMOTO + KTM RC250(701の後に増車、売却済)
初めてのバイクがKTMそしてハスクバーナというオール外車の珍しい遍歴です。
選んだ理由
まずは701を選んだ理由から。
もともとはKTM 390DUkeと言うネイキッドバイクに乗られていたよしーさんですが、9ヶ月後には大型バイク免許を取得し701 SUPERMOTOをへ乗り換えられたそうです。なおこの乗り換えは390Dukeが嫌だったわけではなく、軽量な車体にスポーツシングルという組合せが最高に楽しく気に入っていたんだとか。しかし不運にもバイク事故にあってしまい不動車となってしまったため泣く泣く手放したそうです。そして周りの大型乗りとツーリングするにあたってもっとパワーが欲しいなと感じ、軽くてモアパワーな701 SUPERMOTOへたどり着いたようです。
当初は390Dukeの上位互換であるKTM 690Duke(R)を狙っていたんだそうですが690Dukeのエンジン(LC4エンジン)を改良されたものがハスクバーナの701 SUPERMOTOで使われていることを知り、701に興味が出てきたそうです。
足つきは不安だった
よっしーさんの身長は165cmらしく、701 SUPERMOTOを購入する上での一番の懸案はシート高だったそうです。
しかしハスクバーナのディーラーでまたがってみたところ「足付きの悪さは車体の軽さも伴って案外いけること」そして「知り合いから”足なんてケツずらして片足つけば良いんだよ!”と言うアドバイスをもらったこと」で701 SUPERMOTOの購入を決めたんだとか。
なお当時やっていた「701シリーズ Low&Lowキャンペーン」と言うシート高50mmダウンできるパーツプレゼントキャンペーンがあったことも購入の後押しをしたようです。
どこにいってどうやって遊んでいるか?
よっしーさんは701 SUPERMOTOをどんな風に乗っているのでしょうか?
よっしーさん「峠やツーリングがメインですがたまにサーキットやオフロードもいきます」
ということでオタードの強みであるオンもオフも幅広く楽しまれているようです。701 SUPERMOTOを購入してからすでに2万kmを走られていますがバイクはノートラブルで絶好調らしいです。
なおオンロードの峠で好きなのは以下だそう。
- くらがり渓谷
- 加茂広域農道
- 矢作ダム周辺
以下サーキットで走っているようです。
- 幸田サーキット
- 美浜サーキット
- 琵琶湖SL
間違いなくよっしーさんは日本でも701 SUPERMOTOを味わい尽くしている一人です。これはいいインプレが聞けそうですね!
701 SUPERMOTOを買ってよかった3つのポイント
よっしーさんはどこに魅力を感じているのか。まずはここから聞いていきましょう!
1:軽量ハイパワー!
バイク紹介でも書きましたが乾燥重量は145kgで74馬力と、250ccバイク並みの軽さに化け物みたいなハイパワーなエンジンが乗ってるピーキーなバイクだと感じます。(参考までにKTM 390DUkeは139kgに44馬力だそうです)
実際軽さは正義のようで乗っていて楽しいバイクだと終始話されていました。
でもハイパワーってことは疲れやすいんじゃないかしら・・・そう質問すると「待ってました」と言わんばかりに次のメリットの話題が始まりました。
2:予想に反して乗るのが凄く楽
「このバイクは絶対スパルタンで疲れるバイクだ!」とスペックを見て僕は思っていたのですが、よっしーさんの意見は違いました。
よっしー「701は楽しいけどツーリング向きじゃ無いしあくまでスポーツ走行前提のバイクといった評判を見受けます」
よっしー「しかし乗ってみるとビックリさせれると思うのですが…とんでもなくジェントルです」
よっしー「なんと390DUKEより振動が穏やかに感じます。しかも低速は390Dukeよりも豊かです」
とのこと。
さらに2017年モデルからはエンジンが改良されてエンジンの振動を打ち消すバランサー性能が上がったことでさらに快適に感じるそうです。よっしーさんは1日に1000km走行したそうですがそんなに苦痛に感じなかったとのこと。
あと、701界隈では有名な話のようですが「2016年式はスパルタンでパワフル」「2017年式はジェントル」と結構キャラクターが異なるようです。もちろん2017モデルも開ければエグい加速を感じられるのでそこは心配いらないようです。
3:他人と被らない、道の駅でドヤれる
これは外車全般であると思いますが、道の駅やSAで他のバイクとかぶらないし注目を浴びると感じることが多いそうです。
ハスクバーナも近年日本で有名になってきたことで気になっている人も増えてきているのかもしれませんね!実際よく話しかけられるそうです。
普段は滅多に見かけない701ということもあり、ミーティングは注目度高いでしょうね!!
よっしー「やっぱり他人と被らない…っていいじゃ無いですか!」
僕「わかる(あれおかしいな、僕が250EXCで道の駅に行っても誰一人として話しかけてこないぞ?)」
まとめると・・・
1. 軽量ハイパワー!
2. 予想に反して、乗るのが凄く楽
3. 他人と被らない、道の駅でドヤれる
701 SUPERMOTOで不満な3つのポイント
軽量でハイパワーでどこでも行けて快適な701 SUPERMOTOですが2万キロ走って気づいたデメリットはどんなところでしょうか。
1:メーターがレーサーばりに簡素で、回転数や燃料計が付いていない(リザーブ点灯はあり)
画像を見てみると一目瞭然ですが、かなりシンプル(褒め言葉)です。
慣れてしまえば問題ないのですが、慣らし運転の時とか回転数不明で焦ったそう。社外品のメーターも検討したようですが見つけることができなかったそうです。
2:社外品パーツが国内では物凄く少ない。
上記メーターもですが、701 SUPERMOTOのカスタムパーツはほぼ海外だよりなんだそう。KTMのパワーパーツが使えたらラッキー程度だそうですが互換情報もあまりないので国内パーツはなかなか厳しいようです。
Twitterやオーナーさんのブログ発信のおかげで、少ないオーナー同士で簡単にやり取りできるので助かっているようです。
3:給油口がリアにあり、積載すると給油出来なくなる
給油口がリアにあるせいで荷物を積むと給油できなくなります。泥が中に入らないように仕切りが出来てますが荷物がある状態だと給油が大変なんだとか。
給油の度に荷物を外すのはめんどくさいのでこれは設計上のデメリットですね。
1. メーターがレーサーばりに簡素で、回転数や燃料計が付いていない(リザーブ点灯はあり)
2. 社外品パーツが国内では物凄く少ない。
3. 給油口がリアにあり積載すると給油出来なくなる
701 SUPERMOTOにおすすめな3つのカスタム
峠に街乗りにサーキットにダートにといろいろ走っているよっしーさんの701 SUPERMOTOのおすすめカスタムはなんでしょうか?
1:メーカーオプションのアクラマフラー+開放エアクリ+ECU書換えセット
いきなりチューニングパーツが出てきて驚きました。正直吊るしの状態でもパワーは十分なのでは?と思ってしまいます。が、アクラポビッチの専用マップは中速域のトルクバンドが上がるセッティングのようです。主にサーキットや峠を楽しく走るなら入れておきたいパーツということですね。
アクラポビッチのマフラーに開放型のエアクリーナーで大容量の空気が吸えるようにして、排気も抜けのいいアクラポビッチのチタンマフラーにして、最後にEUCマップを書き換えることでモアパワーが楽しめるそうです。
社外でもチューニングパーツは出ていますが、この組み合わせで後軸出力で71ps出ているそうです。(後軸での馬力測定だとエンジン出力の15%〜20%落ちらしいのでエンジン出力は80ps超えということ)
またメーカーオプションだけあって燃調が完璧にあっているためアフターファイヤは起こったことはないようです。(社外マフラーだと突然のエンストなどで難儀することになるんだとか・・・)
2:アルミ芯のハンドガード
オフロードやサーキットを走ると限界走行することも多く、結果転倒します。701 SUPERMOTOは軽いとはいえオフロードバイクでは重い部類に入るため、転倒するとダメージも大きいとのことで、よっしーさんはアルミ芯ガードを装備しているそうです。
転倒時に純正のプラスチックガードだとレバーごと折れてしまうのでアルミが良いそうです。よっしーさんはアチェルビスのx-factoryを愛用されているようです。
X-Factoryは見た目はプラスチックに見えるが中にアルミ芯が入っているモデルで、カラーバリエーションも豊富です。
なお激しい転倒で今は二代目を使っているんだそうです。
3:GALESPEEDのVRCブレーキマスター
訳あってブレーキ・クラッチを交換することになったそうで、せっかくだからとGALESPEEDのラジアルマスターであるVRCブレーキマスターへクラスチェンジされたようです。
これはまだ交換したばかりのためインプレはこれからだそうですがすでに満足感が高まっている模様。お値段は見て、そっ閉じしましたw
まとめると・・・
1. メーカーオプションのアクラマフラー+開放エアクリ+ECU書換えセット
2. アルミ芯のハンドガード
3. GALESPEEDのVRCブレーキマスター
次に乗り換えるなら?
701 SUPERMOTOでなんでも遊んでいるよっしーさんですが、
よっしー「701は軽いし楽しいです。ですがサーキット等を走るとやはり重さを感じてしまう。特にダートセクションアリのモタードコースを走ると感じます」
とのこと。701 SUPERMOTOはハイパワーモタードですがレースメインで考えると所詮公道走行モデル。保安部品や耐久性、乗り心地を重視することで重さやパワー感はレース用に開発されたマシンに分があるということのようです。
よっしーさんとしては701 SUPERMOTOは「気軽に乗れるレーサーっぽいストリートバイク」と形容していました。
乗り手がうまければ701でもレースで上を目指せるポテンシャルがありますが、これからコースで練習する人は素直にレーサーを購入したほうが外装も安いし車体も軽いのでダメージも少ない。コース遊びするならレーサーのほうがコストパフォーマンスは高いとのことでした。
ということでコース遊びメインになって乗り換えることにしたら、同じくハスクバーナのFS450が今一番欲しいバイクだそうです。
よっしー「701 SUPERMOTOのオーナーさんでこの思考に至る人は意外に多いのではと思います。この手のバイクに乗るとレーサーっぽい事がしたくなるんですよ。イケルスペックは持ち合わせているので」
よっしー「裏を返せば、公道で気軽に乗れてオイル交換さえしとけば全く壊れない2年保証ありのレーサーに近いモタードバイク。それが701 SUPERMOTOの一番いいところですよ!」
そう語るよっしーさんからは「乗り換え」ではなく「レーサーを増車したい」という物欲がもやもやしていたのを感じ取れるのであった。
よっしーさんが701を検討してる人に伝えたいこと
よっしーさんですが、インタビュー後も「これだけは伝えて欲しい!」とアツい文章をいただきましたので原文のままご紹介します。
皆さんが気になるであろうハスク壊れんじゃねーの?って疑問
しっかりオイル交換しとけばよっぽど壊れない。仮に壊れても保証で全部直してくれるので問題ないです。日本でもトップレベルで701SMをしばいていると自負してますし、アクセルも基本全開ですけど、一向に壊れません。1年間で20000km乗りましたが、オイル漏れくらいでノートラブルまだまだ元気です(オイル漏れも保証で直せます)
まぁ日本に球数もう無いんですけどね・・・18年が国内に入らず16.17の701は売り切れ19年は未定です…なんで中古が出て飛びつくのはアリだと思います!ですが16年、17年の違いだけはしっかり認識して欲しいですかね〜ツーリングメインで16年を買うと後悔すると思います。初めからスパルタンなのが良いぜって気合入ってる方は別ですがw(16年は16年で楽しい味付けです)
701を購入するか迷っている方は、安心して買われて良いと思います。
情報が少なそうに思えますが、Twitter上ではオーナーは沢山居ますし、皆さんも数少ない701乗りを増やすために優しく紳士に接してくださります(笑)僕に相談してくれても構いません。何でも答えますよ!
ですが、やはり外車なのでしっかり面倒を見てくれるお店で買い事をオススメします。正規ディーラーが一番です。個人(ヤフオク)で買われる場合でも、先にディーラーに相談して面倒を見てくれるか聞いておくのが良いと思います。
—原文ここまで
ここでインタビューは終了。よっしーさん、ありがとうございました!!!
—[後日談]—
インタビューの後に発覚したのですがよっしーさん、なんとハスクバーナのTE250iというFIで2サイクルエンジンのエンデューロレーサーを購入されたようです。レース志向になったことで701 SUPERMOTOはツーリング専用マシンに戻ることができるのか?!今後もよっしーさんから目が離せませんね!!
まとめ
まとめると・・・
バイク情報 | Husqvarna(ハスクバーナ) 701 SUPERMOTO |
走行距離 | 約20000km |
良いところ | 1. 軽量ハイパワー! 2. 予想に反して乗るのが凄く楽 3. 他人と被らない、道の駅でドヤれる |
気になるところ | 1. メーターがレーサーばりに簡素で回転数や燃料計が付いていない(リザーブ点灯はあり) 2. 社外品パーツが国内では物凄く少ない 3. 給油口がリアにあり積載すると給油出来なくなる |
おすすめカスタム3つ | 1. メーカーオプションのアクラマフラー+開放エアクリ+ECU書換えセット 2. アルミ芯のハンドガード 3. GALESPEEDのVRCブレーキマスター |
インタビューした人
- 名前:よっしー
- 愛車:Husqvarna(ハスクバーナ) 701 SUPERMOTO
- バイク歴:2年
- アカウント:Follow @forza_milan05
- ブログ:片足バレリーナと701の格闘ブログ
- 最後に一言:”最高に元気で楽しいマシン、それでいてかなりハードに扱っても壊れる気配がありません!“
ぼっちバイカーのヒトコト
ぼっちバイカー
701シリーズはレーサーへの撒き餌バイクなのか?