BMW R1200GS LCに乗られている さすライダー(@SasuRider0420) さんにインタビューしました。

さすライダーさん
さすライダーさんはバイクで日本2周、オーストラリア1周をされた旅ライダー。そんな旅のベテランの彼が選んだのがBMW R1200GSです。さすライダーさんのバイクの乗り方はロングツーリングがメイン。1回のツーリングで1週間から10日間ほど走るそうで、毎回ツーリングに行くために仕事を前倒しで終わらせているんだとか。
まさに”バイクに乗るのが人生”なさすライダーさんにR1200GS LC(MY2013)についてインタビューしてきました。
目次
R1200GS LCってどんなバイク?
まずはR1200GS LCがどんなバイクかをチェック。
R1200GS LC 2013年式の特徴は?
BMW R1200GSはいわゆる「ボクサーエンジン」と呼ばれる水平対向2気筒エンジン。さすライダーさんが乗る2013年式は初めて水冷化されたモデルです。
言わずもがな世界の旅をするバイクといえば真っ先に出てくるのがこのバイク。オンロードはもちろん、オフロードも十分に走破できるまさに「どこでも走れるデュアルパーパスバイク」でありアドベンチャーバイクの定番中の定番、それがR1200GSです。
燃費は?
さすライダーさんによるとR1200Gの燃費はおおよそ23-24km/l。

BMW R1200GSの燃費は平均23km/L
予想より高燃費だと思ったのは僕だけでしょうか。そしてガソリンタンクは20Lなので一回の給油で400km以上を余裕を持って走行可能です。
さすライダーさんのバイク歴
さすライダーさんは二十歳過ぎたあたりにふと街を走っているバイクを見て「バイクに乗ってみよう」と思い立ち、免許取得したんだそう。さすライダーさんは何か思いついたら一人で黙々と進めるタイプ。それは免許取得だけでなくツーリングの計画も同じなんだとか。
さすライダーさんのバイク歴は以下の通り。本人曰く、「壊れるまで乗り続けるタイプ」なんだそうです。
SUZUKI BANDIT250→HONDA XELVIS→BMW R1200GS
BMW R1200GSを選んだ理由
さすライダーさんはR1200GS LCを2017年中古車として購入。購入時の走行距離は1.7万kmで現在は4.4万km。納車後約二年半で2.7万キロ走られたそうです。

R1200GSのメーター。4.4万キロ
ーーなぜR1200GSを購入したのですか?
さすライダー:もともと乗っていたHONDA XELVISが10万キロを超えて大分ガタが出てきていたので長距離が楽に走れる旅バイクを探していました。GSを選んだ一番の理由は、ユアン・マクレガーがユーラシア大陸やアメリカ大陸をBMWのGSで渡るドキュメンタリー番組を観て、それに憧れていたんです。GSでこの人たちみたいに旅をしてみたいなと。
ーー他に検討したバイクはありましたか?
さすライダー:GS以外だとKTMのアドベンチャーシリーズや、Ducatiのムルティ・ストラーダ、あとはYAMAHAのMT-09 TRACERは検討しました。ただ「旅バイク=GS」というイメージがあったのでほぼGS一択でしたね笑
走っていて一番楽しいと感じるシチュエーションは?
色々なところを走ったさすライダーさんですが、今までで一番好きだった道はどこか聞いてみました。
ーー一番印象的だった道はどこでしたか?
さすライダー:やはりオロロンラインですね!道道106号稚内天塩線という道があるのですが、信号もガードレールなどの人工物が一切なくて草原と海の間を走るような道が70kmも続くんです。例えるならまるで海外みたいな感じ。360度全て地平線の道は本当に感動します。今年は3回は行きましたね。

お気に入りはオロロライン
ーー3回も!!
さすライダー:何を隠そう、今年の5月に千葉県から北海道へ移住したんです。北海道はいいですよ!
ーー北海道へ移住したのはもちろん・・・?
さすライダー:バイクで北海道を走るのが大好きだったからです!今まで帰りのフェリーという時間的な制限があり開拓できなかった場所が沢山あるため、これから見つけていきたいですね!

移住してしまうほど北海道を愛して止まないさすライダーさん
R1200GS LCを買ってよかった3つのポイント
さすライダーさんはどこに魅力を感じているのか。まずは良い点から聞いていきます!
1:カッコいい!
ーーさすライダーさんがR1200GSの中で一番好きな部分は?
さすライダー:目(ヘッドライト)です!トランスフォーマーみたいでかっこいいし、つい目を入れて写真を撮影しちゃいますw

ヘッドライト部分の画像
2:長距離を走っても疲れない
前の愛車である250ccのゼルビスと比べて全然疲れないそうです。これは排気量の違いもあると思いますが全体的に走っていて快適なので連泊するツーリングでも翌日に疲れが全く残らないんだそうです。

“旅ライダー”というと「一日に1000キロ走る」とか意味がわからない距離を走る人も多い印象ですが、さすライダーさんの走行距離は一日2-300kmほど。
詳しく話を聞くと、さすライダーさんはバイクで距離を走ることよりもツーリング先でカフェや食事処で美味しいものを食べたり、風景を楽しんだり、温泉に入ったりと旅の内容を充実させる方が好きだからなんだとか。ツーリングではつい沢山走りたくなってしまいますが、割り切ることでゆっくりと楽しめますし充実したツーリングになりそうです!(長距離移動しない代わりに7日から10日ほどかけたロングツーリングが多いのだそうです)
3:荷物がたくさん積める
GSにはパニアケースとトップケースのフルパニアが装備されているので荷物はいくらでも積載できます。

R1200GSのフルパニアならキャンプも余裕
さすライダーさんはもともと荷物が少ないタイプ(キャンプ場で調理をしない)こともあるそうですが、テント用品一式、椅子、PCのようなガジェット、あとは着替えとか入れても余裕とのこと。

片方だけでもこれだけ入る
まとめると・・・
R1200GS LCを買ってよかった3つのポイントは
- カッコいい!
- 長距離を走っても疲れない
- 荷物がたくさん積める
R1200GS LCで不満な3つのポイント
良い面はわかりました。R1200GSの弱点やデメリットをみていきましょう。

ツーリングで最強のGSの弱点とは?
1:維持費が高い
高い安いは比較の話なので人によるとは思いますが、国産バイクからGSに乗り換えたさすライダーさんは以下が高いと感じているそうです。
オイル交換が高い
ディーラーでのオイル交換は工賃込みで1.6万円くらい。
5000kmに一度交換しているそうです。(なお本国ドイツでは1万キロでも問題ないと言われているそうですが日本はストップアンドゴーや気候の違いもあるので5000kmで様子をみているようです。中には「3000kmに一度交換した方がいい」というディーラーもいるそうですがさすライダーさんは色々調べた結果今は5000km毎の交換で落ち着いたのだそうです)
毎年の点検が高い
BMWは一年に一回の点検があり(一年間たつとメンテナンス時期のお知らせがメーター表示される)、それが5-6万円かかるそうです。内容としては点検や消耗パーツの交換だそう。
整備付き車が高い
250cc以上のバイクには車検がありますがR1200GSは整備込みで10万円を超えるんだとか、内訳は点検工賃や税金関係あとはシャフトドライブのファイナルミッションオイル交換やプラグ交換などが含まれるようです。
ハイオクガソリンが高い
ハイオクガソリンなのでレギュラー車に比べたら割高となります。
タイヤが高い
オンロードとオフロード両方走れる、いわゆる”デュアルパーパスタイヤ”はお高いんだとか。交換頻度は1.5万km目安とのこと。
さすライダーさんはGSの純正タイヤをずっと履いてきているそうですが、今履いているのはミシュラン アナキーアドベンチャー。これはもともとの純正タイヤだったミシュラン アナキー3が廃盤になってしまったからだそうです。
・・・
国産バイクと比較するとどうしても割高になってしまいますね。これから購入される方でディーラーで全て任せる場合にはこのへんは意識しておきましょう。(工賃はディーラーによっても違うのでその辺は聞いておきたいですね!)
2:R1200GSは運転が難しい
さすライダーさんはR1200GSはいわゆる”旅バイク”なので「乗りやすくてまったりと走れるバイク」だと思っていたんだとか。
・・・しかし、実は2013年式のR1200GSは結構ピーキーなんです。むしろどちらかというとKTMやDucatiのような「じゃじゃ馬」な乗り味に近いそうです。(BMWのGSオーナーでは割と有名な話らしい)

実際、さすライダーさんは最初の一年間くらいは乗りづらさに悩むこともあっそうです。特に同じ速度を維持するのは難しかったり、アクセルを開けると加速で置いていかれそうになって疲れたりしたんだとか。
今でも難しいと感じる瞬間はあるそうですが大分乗り慣れてきているとのことでした。
3:取り回しが重い
さすライダーさんは体重50kgしかないためキャンプ道具とかフルパニア積載状態のR1200GSをエンジンを切って取り回しするのがかなり辛いんだとか。

R1200GSの重さで取り回しが大変
特に、駐輪はかなり考えてなるべく押さないで停められるよう意識しているのと、なるべく押したりしないで跨りながら地面を蹴って移動しているんだそうです。スリムで羨ましいですがこういう時は大変なのですね。
ぶっちゃけ故障はあった?
よく「外車壊れる」と聞きますがぶっちゃけBMW R1200GSはどうでしょうか?聞いてみましょう!

R1200GSは故障するの?
さすライダーさんによると、過去にあったのは「フロントのテレレバー(第三のサスペンション)のシール劣化からのオイル漏れ」だけなんだそう。これは初期不良のようで持病、という事ではないそうです。またエンジン系での不具合や電装系でのトラブルは一切出ていないそうです。
デメリットで挙げていた「費用はかかる」に関連しますが、さすライダーさんのようにちゃんと定期メンテナンスしていれば長く楽しめるバイクということがわかりますね!
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まとめると・・・
R1200GS LCで不満な3つのポイントは
- 維持費が高い
- 運転が難しい
- 取り回しが重い
R1200GS LCにおすすめな3つのカスタム
長距離を走るさすライダーさんにR1200GSにオススメのカスタムを聞いてみました。
1:純正エンジンガード
エンジンを保護するフレームみたいなガード。R1200GSはボクサーツイン(水平対向エンジン)なので張り出しているヘッド部分のガードは精神安定剤になります。納車時に取り付けたそう。

水平対向エンジンが横に出ているのでガードは必須
ガード効果について聞いてみようとしたところ、なおこのガードを付けてからまだ一度も転んでなんだそう。大事に乗られているのですね!
2:純正パニアケース
サイドパニアケースは純正パニアを選択。
純正パニアケースの何が良いかというと、バイクのメインキーで開けられるので鍵を複数持たなくて良い点。

R1200GS純正サイドパニアケース
「GSといえばフルパニア」というほど定番で間違いない人気のカスタムです。
3:サイドスタンドエクステンション
キャンプ場の砂の地面で埋まりかけて焦り、ツアラーテックで購入して取り付けたサイドスタンドエクステンションが重宝しているようです。

サイドスタンドエクステンション
・・・
写真からもわかる通り、さすライダーさんは基本的にバイクカスタムにはあまり興味はなく、極力ノーマルからいじらないようにしているんだとか。これにはR1200GSが完成されているので特に追加で購入する必要がない、という事もあるのだと思います!
まとめると・・・
R1200GS LCにオススメの3つカスタムは
- 純正エンジンガード
- 純正パニアケース
- サイドスタンドエクステンション
次に乗り換えるなら?
次にもし乗り換えるなら、今一番気になっているのはYAMAHA NIKEN(ナイケン)だそうです!
選んだ理由は長距離ツーリングが快適そうなのと何よりも乗ってみたいバイクナンバーワンなんだとか。
たださすライダーさんは「GSを降りる気は全然ない、というかバイクが壊れるまで乗ってやる」という強い意思を感じましたね。いつかNIKENを納車されたらぜひインタビューさせてくださいね!
まとめ
まとめると・・・
バイク情報 | BMW(ビーエムダブリュー) R1200GS LC 2013年式 レッド |
走行距離 | 約44,000km |
良いところ |
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気になるところ |
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おすすめカスタム3つ |
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インタビューした人

さすライダーさん
- 名前:さすライダー
- 愛車:BMW R1200GS LC 2013年式 レッド
- アカウント:Follow @SasuRider0420
- 最後に一言:アドベンチャーバイクと言えばGS、冒険と言えばGS!車体の大きさや重さ、維持費などのネックはありますが、これほど男のロマンを凝縮したバイクは他にないと思います。愛車を眺めているだけで旅に出たくなる、GSとはそんなバイクです。
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さすライダーさんはバイク旅、特に北海道の情報についてご自身のブログにて公開されています。さすライダーさんご自身についてや北海道ツーリングについて知りたい方はぜひチェックしてみてくださいね!
・ブログ:さすライダー.com
・ツイッター:さすライダー @SasuRider0420
・Youtubeチャンネル:さすライダーチャンネル
ちょっと後日談。
今回のインタビューの途中で判明したのですが、さすライダーさんはキャンプ場からの通話だったんです!なんでも「天気予報が変わって晴れてきたのでキャンプサイトで急遽キャンプすることにしたんです」とのこと。さすが北海道住み・・・ちょっとコンビニの感覚でキャンプできるとか羨ましいですねーー!!
ぼっちバイカーのヒトコト
ぼっちバイカー
北海道のことで何か迷ったら、さすライダーさんに相談だ!!