こんにちは。ぼっちバイカーです。
DT200Rに乗られている仲山さんにインタビューしてみました!

YAMAHA DT200R
目次
DT200Rのスペック
DT200RはYPVS搭載の195cc、32馬力のウィークエンドモトクロッサー。87年式の車両でYZイメージのカラーリング、乾燥重量99kgと軽量で、125cc並みのサイズは250キラーのエンデューランサーとしても活躍したそうです。このバイクは2サイクルエンジンのバイクです。
なお1984年~1987年まで発売され、1988年にフルモデルチェンジしています。ちなみに初代セローが1985年発売だそうです。そしてぼっちバイカーは1986年式ですのでだいたい同級生ですね()
愛車紹介
仲山さんは社会人になられてからバイクの免許を取得し、いろいろなバイクを乗りながら20年弱。今はYAMAHAのDT200RとKawasakiのVersys(ヴェルシス)に乗られているそうです。
バイク歴
・オフ車:YAMAHA DT50(TT-R125の前足付き)→ セロー225→DT200R(所持)→KAWASAKI KX80(1991)
・オン車:YAMAHA ポッケ→KAWASAKI KSR80→HONDA CBX125F→ YAMAHA ディバージョン400改650→ YAMAHA WR250X→KAWASAKI Versys
なおDT200Rは名古屋2本指に入るオーセンティックバー「Bar barns(バー・バーンズ)」というお店で知り合いに1回ご馳走することで代わりにもらったんだそうです。ハードボイルド!!!
僕「オススメのお酒を一つ教えてください」
仲山さん「モルトならカリラ12年。日本酒なら豊盃。焼酎なら蓬莱泉のシェリー樽仕込が好きですね」
僕「(・・・この人、飲みながらインタビュー答えてるんじゃなかろうか)」
DT200Rでどうやって遊んでる?
このDTは1987年式で43000km走行したそうです。用途は昔はオンロードツーリングもしていたようですが現在はパーツ(オーバーサイズピストン)が手に入れられないので完全に林道用だそうです。

DT200Rで林道
オーバーサイズピストンとは、エンジンが焼きついた時にシリンダーをボーリング(削る)して大きくし、それに合う少し大きいサイズのピストンを入れることで再びエンジンが使えるようになるものなんだとか。オーバーサイズピストンはDTだと0.5,1.0,2.0の3サイズあるんだそうです。
大量消費社会の中で育った僕「新品のエンジンか新しいバイク買えばいいのでは?」
DT200Rを買ってよかった3つのポイント
バーでご馳走して勝ち取ったDT200Rですが、仲山さんはどこに魅力を感じているのか。まずはここから聞いていきます
1:軽い。乾燥99kgは素晴らしい
僕のKTM250EXCは乾燥重量で103kgですのでそれよりも軽いとは驚きです。
仲山さん曰く「軽すぎておもちゃみたいだ」と話していたのが印象的でした。
2:フルサイズより一回り小さい
いわゆる現在のオフロードバイクよりもコンパクトなんだそうです。

DT200Rの雑誌記事
シート高も885mmと低いですしホイールベースも短いので今でいうとYAMAHAトリッカーのような印象ですね。トリッカーについては 【メリット・デメリット】トリッカーのインプレとオススメカスタムを紹介もぜひチェックしてみてください。
DT200Rは軽くて足つきも良いのでトコトコトレッキングに最高なんだそうです。
3:そこそこパワー
たまにコンビニやSAにいる「昔のバイクは良かったおじさん」の決まり口調である「規制前のバイクはパワーもあるし最高だった」というバイクの一つがDT200R。
・・・というのも、WR250Rと同じ31馬力あるそうです!

DT200Rノメーター
ただサスペンションはセローなどと比べてもやっこいので高速走行はあまり楽しくない模様。またパワーも高回転域よりは中低速に振られているので、高速走行と言うよりはオフロード遊びが得意なバイクですね。何より2ストですから。
まとめると・・・
1. 軽い。乾燥99kgは素晴らしい
2. フルサイズより一回り小さい
3. そこそこパワー
DT200Rで不満な3つのポイント
そんなDTですが不満なポイントはどこでしょうか。昔のバイクなのでいろいろありそうですが・・・
1:パーツ供給
メーカーからのパーツ供給は国内だともう終わっているようです。

DT200Rの整備
ただこのバイク、ブラジルで最近まで売られていたようで手に入る部品が結構あるんだとか。ブラジルから輸入することにはなるので国内のDT乗りでまとめて購入するのが良さそうですね。
とはいえもうCDIは手に入らないそうですが世界にはCDIを自作している人もいるんだとか・・・世界は広い!
2:落ち着きの無いフロントサス
サスペンションは純正のままだとややバタバタするようです。過去に乗られてたXR250と比べて「立ちが強い安心感」がDTにはないそうで、スピード出すと接地感が薄れるんだとか。
セローのようにスピードを出さないバイクなら怖くないですが、DTはWR250R/X並みにスピードが出てしまうので余計怖いんだそうです。この点ではWR250R/Xのサスペンションは優秀なんでしょうね。
3:低く過ぎるシート高
仲山さんは身長173cmだそうですがシート高が低すぎて窮屈に感じるのが悩みだったようです。
これは後ほどカスタムの部分で紹介します。
まとめると・・・
1. パーツ供給
2. 落ち着きの無いフロントサス
3. 低く過ぎるシート高
DT200Rにおすすめな3つのカスタム
長年乗られているDTですがオススメカスタムについて聞いてみました。
1:前後サスのO/H
デメリットだったサスペンションですが、サスのOH(オーバーホール)することで多少改善できるそうです。

DT200Rのフロントサスペンション
仲山さんはフロントサスのオイルを多少硬くしたり油面も少し上げることで対策したようで、よりオフロードが楽しくなったとのことです。
2:初期型のアンダーガード
DTにはDTは37F、1TG、2LRという3つの型番があるらしく、37Fと1TGはアルミのアンダーガードなのに対して2LRだけは簡易のパイプなんだそう。で仲山さんはまさに簡易パイプの型だったようです。

DT200Rのアルミアンダーガード
その結果ガレ場で岩にエンジンをがヒット。エンジンOHする羽目になったんだとか・・・とうことで初期型のアルミアンダーガードはオススメなんだそうです(実体験)
3:ワンオフハイシート
デメリットのところでシート高が低すぎるとありましたが、仲山さんはハイシート化することで対策したそうです。

DT200Rのワンオフハイシート
純正ハイシートはないので業者にワンオフで依頼したそうですが、いつかは野口美装でお願いしたいみたいです。
その他メンテナンス
あとはメンテナンスですが、この4万キロ強でエンジンは腰上3回、腰下2回開けたそうです。これにはクラッシュなども含むのでオフロード走らないならもっと少ないんじゃないかな?オイル交換は半年に一回くらいで月に1回乗るくらいのペースなら1年間に一回だそう。
また仲山さんオススメのタイヤは「フロント:MICHELIN AC10 リア:IRC TR-011 TOURIST(ツーリスト)」だそうです。

ただライフ重視で現在はIRC GP21/22にしてるんだとか
なおこDT200Rを検討している方へのアドバイスは「古い2ストバイクなので信頼できるバイク屋さんで買ってください」とのことです。
まとめると・・・
1. 前後サスのO/H
2. 初期型のアンダーガード
3. ワンオフハイシート
次に乗り換えるなら?
KTM フリーライド250F, KTM 125EXC、Beta RR2T125/200だそうです。
理由は軽いバイクでパワフルというのもありますが、それ以上に「セル付きの軽い乗り物が良いですw」「あと4スト乗るならキックは嫌ですw」とのこと。・・・どうやら仲山さんは「キックこそ至高」という方ではなかったようです。
なおそう言いつつも終始DTを手放す気はサラサラ無さそうな仲山さんでした。インタビューありがとうございました!!
まとめ
まとめると・・・
バイク情報 | YAMAHA DT200R |
走行距離 | 約43000km |
良いところ | 1. 軽い。乾燥99kgは素晴らしい 2. フルサイズより一回り小さい 3. そこそこパワー |
気になるところ | 1. パーツ供給 2. 落ち着きの無いフロントサス 3. 低く過ぎるシート高 |
おすすめカスタム3つ | 1. 前後サスのO/H 2. 初期型のアンダーガード 3. ワンオフハイシート |
インタビューした人
- 名前:仲山
- 愛車:DT200R
- バイク歴:20年弱
- アカウント:Follow @hey8hey8
- 最後に一言:”ご紹介頂きありがとうございます。ぼっちバイカーさんが面白いインタビュー記事にしてくださっていると思います(不安無し)。日々、山中を焼き付きや故障の恐怖と戦いながら30年も前のバイクに乗っている、自分の頭の中が不安になります。今更、このバイクを選ぶ奇人はそんなに居ないとは思いますが何かの役に立てば幸いです。“
ぼっちバイカーのヒトコト
ぼっちバイカー
99kgでWR250R並みのパワーはすごい!あと最後の一言長すぎ!!