秀吉です。
じゃーん。こちら何かわかるでしょうか!こちらはなんと電動バイクです!!!
この度ADIVAのVX-1をお借りしたので、試乗して感じた事を書いてみたいと思います。
ADIVA VX-1とは?
改めまして、今回お借りしたのは、ADIVAのVX-1という電動バイク。

adiva VX-1
環境にやさしいだけではなくガソリン車よりも維持費も安い事など、電動バイクには今後の可能性を感じますね。ちなみに免許区分は軽二輪となり、普通自動二輪免許で乗ることが出来ます。もちろん高速道路にも乗る事が出来ます。
スペックなどはここでわざわざまた書くよりも公式サイトなどを見てもらった方が分かりやすいので割愛!
気に入った点や今後期待したいポイント
圧倒的な静音性
エンジンがないので当たり前なんですが、めちゃくちゃ静かです。アイドリングって概念もないので静かすぎて今スロットルをひねったら走れる状態なのかどうかもよくわからないくらいでした。
あとは、走り出してもエンジンがうなりをあげたりしないので周りの音が良く聞こえるんですよね。フル加速してもウィーンとモーター音がなるだけです。
バイクなのに排気音がないなんて・・・って方は正直多いと思いますが、個人的にはバイクの排気音などはあまりこだわりがないので静かなのは嬉しい限りです。
普段とは違って耳からも色んな情報が入ってくるので新鮮でしたよ。
回生ブレーキというブレーキシステム
回生ブレーキとは、モーターで動く乗り物によく搭載されているギミック。別記事で詳しく紹介していますが、このブレーキシステムが電動バイクならではで非常に良かったです。
最初こそスロットルを奥にひねるという未知の動作に困惑しましたが試乗してちょっと乗ったらすぐに慣れました。そのあと普通のバイクに乗ってもクセがついてしまってスロットルを奥に回してしまうくらい・・。
ランニングコストの安さ
まだまだ車体自体の値段は高いですし、大型バッテリーを積んだ時の重量など技術的に発展途上なところがある電動バイクですが、維持費だけで考えれば電動バイクの方が安いです。
同じ距離を走るにしても航続距離から逆算するとガソリン代より電気代の方が安いですし、車種やモードによっては大型バイクと変わらないくらいのパワーがあるのに区分が軽二輪なので税金が安いことや車検がない点からも維持費の安さは段違いです。
注目度
バイクに乗っていて色んな人と知り合いましたが「他の人と被りたくない!」とか「目立ちたい!」みたいな人が少なくないです。もちろん全員とは思っていませんが、他人と被らず、かつ目立つなら電動バイクは最強ですね!!
なにしろスーッと音もなく動いていますし、周りの人からしたら「なんだあれは!」と言った感じです。
エレクトリックの文字を見て道の駅とかで質問攻めにあうこと間違いなし!
今後課題となると感じた点
充電環境の問題
やはり、最大の問題は充電する場所がないということですね。
電気自動車用の急速充電スタンドは増えてきましたが、残念ながら現状電動バイクをあれを使って充電することは出来ません。これは他社の電動バイクでも同じ問題を抱えており、今後の課題となっているようです。
ではどうやって充電するかというと、自宅ですることになります。一応100Vでも200Vでも充電できるので自宅の電源で充電できるのですが、まだまだ充電に時間もかかってしまう。後述しますが最大容量のバッテリーを100Vで充電する場合はなんと9.6時間ほど時間が必要です。
それに、日本の住宅環境もネックになってきます。バッテリーを取り外して充電・・というのが出来ないので、外でも電源を自由に使える一軒家、かつバイクを置いて置けるスペースのある住宅に住んでいる事が必須条件。マンションだと厳しいかなと感じます。例えば駐車場、駐輪場の電源を使う許可を大家さんが出せば可能かも知れませんがちょっと考えにくいですね。
充電時間が長くてもバッテリーを取り外して充電が出来れば部屋で充電が出来るのでもう少し実用的になるのでは、と感じました。
重量
電動バイク全般に言える事ですが、航続距離を伸ばそうと大容量のバッテリーを積めばそれに比例して重量も増えていくことになります。
前項で部屋で充電できるようになれば・・と書きましたが、そもそもバイクを動かせるだけのバッテリーなのでめちゃくちゃ大きいのです。なのでバッテリーを小型化する技術も今後の課題なのかと思いました。バッテリーが取り外しやすくなるだけでなく、結果的に車重を軽くすることも出来ますからね。そうすれば消費電力も少なくて済むので航続距離も伸びる!と、いいことだらけ!
さて話がそれてしまいましたので戻します。
以下に、バッテリー容量と航続距離、車両重量をまとめた比較表を作ってみました。
バッテリー容量 | 7.2kwh | 10.8kwh | 14.4kwh |
航続可能距離 | 130km | 200km | 270km |
車両重量 | 192kg | 214kg | 236kg |
最大で236kgにもなります。ぴんと来ない方のために分かりやすく例えると、これは大型のアドベンチャーバイクと同じくらいの重量です。
とはいえ、ガソリン車の大型スクーターも実は結構重たくて、だいたい200kgオーバーです。とはいえ重心が全然違うからか、重たくても電動バイクほどの重さは感じないんですよね・・。
今回お借りしたVX-1はプロトタイプだったのでバッテリーが小型のものだったので軽かったんですが、代わりに航続距離は60kmほどしかないのです。ただそれもひとつの選択肢かなと。職場や学校など、決まった場所との往復や近所への買い物しかしないと決めているなら大型のバッテリーを積んで重たい状態で走る必要はないですし。
変速機構がない。
見た目がスクーターなのでなんとなくオートマチックを想像しますが、そもそもエンジンではなくモーターで動いているので見た目とは関係なくシフトアップ、ダウンのような概念自体がありません。運転の楽さで言えばオートマチックのほうが楽なのは当たり前ですよね。なので車はオートマが主流になりました。しかしバイクというのは趣味性の高い乗り物なので今の市場を見ても分かる通りまだまだマニュアルが主流です。
モードの切り替えで加速の機敏さを変える事は出来ますが、なかなかシフトアップのギミックを再現するのは難しそうです。というのも、電気自動車ですら時速150kmくらいまでは変速機を使わなくても駆動用のモーターで出せるのです。
もう少しスポーツ走行を意識した電動バイクが出てきたら疑似的にシフトペダル、あるいはシフトボタンなどをつけた電動バイクも出てくるかも知れませんね。
まとめ
ということで、電動バイク体験記事でした。これは・・もっと流行って欲しいですね!給電場所がもっと増えるか、バッテリーが取り外せて自宅で簡単に充電できるようになったら本気で検討したいなと思うくらい気に入りました。
航続距離などは電気自動車でも苦手としている所なので、そこを無理に頑張るのではなく「家で簡単に充電できてちょっとその辺までの買い物とかに使えるシティコミューター」として居場所を確保してほしいですね。シティコミューターとして原付二種に次ぐ新しい選択肢となりえるか、今後が楽しみです。
それではまた!
メーカー:ADIVA(アディバ)
車種名:VX-1
ADIVAショールーム
住所:〒107-0052 東京都港区赤坂2-5-4 赤坂室町ビル1F
電話番号:03-6427-3600
営業時間:10:00~19:00
定休日:なし