こんにちは。ぼっちバイカーです。
YAMAHA WR250Rは250ccクラスでも人気のあるバイクの一つです。今回はWR250Rでオンもオフもバランスよく楽しまれている miko(@mikokazu35) さんにインタビューしてきました。

mikoさんとWR250R
ぼっちバイカー
mikoさんはアフリカツインも所有されてるのでそのあたりの違いも聞いてみたい
目次
WR250Rってどんなバイク?
まず簡単にWR250Rの特徴を紹介します。
WR250RはYAMAHAの250ccオフロードバイクで2007年に発売開始されました。マイナーチェンジを重ねつつ人気モデルとして愛されたものの、排ガス規制対応により2017年でカタログ落ちとなりました。
WR250Rの特徴として、国産250ccトレールバイクの中で一番スペックが高い点があります。
「オフロード界のYZF-R1」と言われるほどで完全新設計のアルミフレームやエンジン、シャーシと凝り懲りにこだわって作られたハイスペックオフロードバイクです。エンジンは250ccクラスでは高い部類に入る31馬力。そしてオフロード性能を高めるためにフルアジャスタブルなサスペンションが前後についており、かつツーリングにも使える耐久性もあるマシンに仕上がっています。
2018年9月現在、WR250Rはカタログ落ちしているにもかかわらずスペックの高さから新。中古問わず値段は高騰している状態です。
愛車紹介
mikoさんは学生時代からバイクに乗られておりミドルクラスネイキッドから大型SS、ツアラー、そしてビッグスクーターまで一通りのバイクに乗られてきているようです。バイクだけでなく車も好きなんだとか。
乗られてきたバイク
YAMAHA XJR400→KAWASAKI ZRX400→YAMAHA MAJESTY250→KAWASAKI GPz400F→HONDA CBR600RR→HONDA CB750F→HONDA CBR1000RR→YAMAHA FZ1 FAZER→YAMAHA T-MAX→SUZUKI GSX-R750→YAMAHA TDM900→YAMAHA XSR900→HONDA CRF1000L&YAMAHA WR250R(現在)
なぜWR250Rを買ったの?
今までのバイクを見ると全てオンロードバイク。なのになぜオフロードバイク、しかも初めてのオフ車でWR250Rを選んだのか聞いてみました。
「セカンドバイクのアドレスV125Gに乗る機会が無くなり、今まで所有も乗ったこともないジャンルのバイクが欲しくなり、オフ車のWRが候補に上がりました」
で、オフロードバイク雑誌であるガルルで「国産トレール4大比較」のような特集で勉強したりバイク屋さんでバイクを見たり見積もりとったりと結構調べ検討したようです。最後までKawasakiのKLX250と迷っていたようですが「WR250Rが生産終了するかも・・・」という噂を聞き「今後こういうコンセプトのバイクが出るかもわからないし高スペックなWRにしよう」と購入を決めたそうです。
正解でしたね!

竹林とWR250R
WR250Rはオフロード遊びのために購入したため、購入後は慣らし運転もそこそこにダートデュー。その後もWR250Rで街乗りしたりオフロード遊びしたり、キャンプしたりロングツーリングしたりしているそうです。

WR250Rでダートはよく似合う
なお初めてのダートはTwiter経由での知り合いの方に案内してもらったそう。またDOA(Door of Adventure)というラリー入門イベント(レース?)があるのですが、mikoさんは買って数ヶ月でDOAにもエントリーされたそうです。

WR250Rでキャンプ
mikoさんにインタビューして感じたのは「ガッチガチにシバきあげるほどオフロードにどっぷりでもないけど舗装路しか走らないわけでもないバランスの取れた方」ということ。なのでこれからオフロードバイクをやってみたい方には特に参考になるインプレが聞けると思います。
WR250Rを買ってよかった3つのポイント
WR250Rで実際乗ってみて良かったのはどんなポイントなのか聞いてみましょう!
1:国産250ccトレール最強スペック
やはりというか、他のトレールバイクと比べても高スペックというところは気に入っているそうです。

WR250Rはスペック高いのでオフロードは楽しい!
エンジンもそうですがパーツも良い物が使われており、サスペンションは前後とも調整可能。軽量化も忘れていません。オフロードは乗り手が占める割合が多いですが、マシンのスペックが高いとそれだけライダーは楽ができます。そして見た目もレーシーなのでちょっと走るだけでもテンション上がります。
2:高速巡行が楽
オフロードバイクはウィンドスクリーンもないしカウルもない。しかも250ccのエンジンなので高速道路は基本左車線で巡行する形となります。しかしWR250Rは持ち前の31馬力そして高回転型なエンジンのおかげで「巡行はもちろん、追い越しも苦痛ではない」そうです。

大型バイクと一緒に走っても気負う必要もないスペック
mikoさんは知り合い(250ccトレール仲間)と福島ツーリングへ高速を使って行った時も、他のバイクよりも追い越しが楽だったと感じたそう。
ということで高速道路もよく使うならWR250Rは他のトレールバイクよりも有利だと言えます。
WRとアフリカツインで快適性を比べたら?
mikoさんはアフリカツインも所有しているのでこんな質問をしてみました。
僕「高速巡航はアフリカツインとWRだとどっちが辛い?」
miko「アフリカツインは本当に楽なんですよ〜それと比べたらWRは(当たりまえですが)めちゃめちゃつらいですよ笑」
ということで「WR250Rは(他の国産トレールバイクの中では比較的)高速移動が楽ですよ」が正解のようです。覚悟決めましょう。

オンもオフも高次元で両立している
3.WR250Rはオフロード初心者でも楽しめる
知恵袋的なサイトにて「オフロードバイク初心者はまずYAMAHAのセローにしろ!WR250Rはパワーありすぎて初心者には扱えないしもったいない!」というようなコメントを見かけました。
・・・mikoさんはまさに初めてのオフ車でWR250Rを選んだわけですが、振り返ってみてどうだったかを聞いてみました。
mikoさん「オフ初心者がWR買っても幸せになれると思いますよ。パワフルといっても高回転まで回さないとパワー出ませんし、街乗りや林道では普通に乗りやすいです」とのこと。
やっぱりオフ初心者でも楽しめるバイクだったようです。安心ですね!
…知恵袋的なところで回答した人にこの結果を伝えたいです・・・
ポイントをまとめると・・・
1. 国産250ccトレール最強スペック
2. 高速巡行が楽
3. オフ初心者でも問題ない
WR250Rで不満に感じる3つのポイント
高スペックなバイクだし良い点は十分わかった。・・・でも悪い点も必ずあるはず。ということで日頃WR250R乗っていて気になる点を聞き出してみました。
1:積載性能が低い
積載性能が低いとのことですが、WR250Rにホームセンターの箱を載せてツーリングしている人も見たことがあるしあえてデメリットで挙げるほどではないのでは?と思いました。
mikoさんにこの辺についても絡めつつ聞いてみたところ「WR250Rは見た目がレーシーですっきりとしたデザインが好きで選びました。なので荷物用のキャリアやラックは重くなるし見た目も好きじゃないのでできるだけつけたくないのです」という感じの回答でした(若干意訳してます)
つまり「WRのライトウェイトな見た目を損なわないように積載するのがむつかしい」という事で積載性能が低いということのようです。

WR250Rのこのスタイルを崩したくないのはわかる
「WRでは積載は最低限で楽しむ!」と割り切れる根底に、mikoさんはアフリカツイン(しかもフルパニアトップケース付き!)を持っている点があります。ので敢えてWR250Rに鬼積みしてロングツーリングにはいかないってことなのでしょうね!ライトウェイトに乗るのがオフ車は間違いなく一番楽しいです。
2:燃料タンク容量が少ない
燃料タンクは7.6L。mikoさんはこれは少ないと話していました。体感での燃費は
・街乗り、林道、下道:30km/L
・高速巡行:34km/L
とのこと。つまり満タンで200km近く走れます。
…満タンで100km走れるかすら怪しいバイクを所有している僕としてはこれのどこがタンクが少ないのか正直理解に苦しみますが、様々なバイクを経験したmikoさんならではなデメリットだなと思いました(涙)
3:価格が高い
WR250Rは高スペックなトレールバイクですが、その分お値段はお高め。バイク購入時の見積もりではKLX250と比較したところ20万円近く差があったそうです。

WR250Rの値段
この20万円の差を価値として見出せるかどうかは大事になってきますね。でもKLX250を20万円で改造してもWR250Rにはならないので、価値を感じていてかつ予算が許すならWR250Rを頑張って買ったほうが幸せになれるかもしれません。
なお本体代はお高いWRですが、消耗品や工賃等は250ccバイク並みなお値段だそうです。ということで維持費はそこまで変わらないのでイニシャルの本体代だけ頑張ればいける。
あと、持病についてですが初期モデルは燃料ポンプがよく壊れたそうですが新し目のモデルでは故障する話は聞かないとのことでその辺もお金はかからなそうです。
デメリットをまとめると・・・
1. 積載性能が低い
2. 燃料タンク容量が少ない
3. 価格が高い
バイクが一番輝く瞬間は?
WR250Rが一番輝くのは「林道等の未舗装路」とのこと。

オフロードレーサーを意識しながら開発されたWR250Rなので当たり前なのかもしれませんが、「自走で林道ツーリング」には最適なマシンですね!!
WR250Rにおすすめな3つのカスタム
WR250Rは人気車種なので取り付けられるパーツも多いしお値段もそこまで高いわけではないようです。カスタムの方向性はいろいろありますが、オフを楽しんでるmikoさんオススメカスタムをご紹介します。
1:SP忠男のパワーBOX
WR250Rの弱点というか特性として「低速が薄くてエンストしやすい」という点があるようです。(これもデメリット!?)そんな低速の無さを解消できるのがパワーボックスと呼ばれるエキパイです。

WR250Rのパワーボックス(エキパイ)
このパワーボックスをつけると低速が増えてガレ場などゆっくりトコトコ走るシチュエーションや坂道でのリスタート時に効果絶大な模様。実際mikoさんは入れたら効果を体感した、とのことでオカルトパーツではないようです。
2:ハンドガード、スキッドプレート、ラジエーターガード
オフロード遊びをやるなら、各種ガードは必須です。mikoさんがオススメなのは以下だそう。
・ラジエーターガード:AXP RACING
・ハンドガード:CYCRA(サイクラ)。なお最初はZETAだったがmikoさん的にはグラグラ動いてダメだったようです
・スキッドプレート:ZETA

WR250Rのラジエーターガード
3:エンデュリスタンのバッグ類
本人曰く「積載するとしたらラック不要で装備できるタイプのラゲージシステムはいいなと思っている」とのこと。mikoさんお勧めはエンデュリスタンで現在はトルネード2というドラムバッグのM・Lサイズを積載に応じて使い分けているそうです。

エンデュリスタンのドラムバッグであるトルネードバッグLサイズ
僕もこの記事でインプレとして書きましたが、エンデュリスタンのラゲージシステムは防水だしラック不要で見た目も損なわないのでかなりオススメしたいアイテムです。
↓リンク先でサイズを選べます
まとめると・・・
1. SP忠男のパワーBOX
2. ハンドガード、スキッドプレート、ラジエーターガード
3. エンデュリスタンのバッグ
次に乗り換えるなら?
インタビューしている印象から「この人乗り換える気がなさそうだな」と感じつつ、もし乗り換えるなら?と質問しました。
mikoさん「今後オフにハマったらFE250。オンロードにハマったらVITPILEN401」
どちらもハスクバーナのバイクで、FE250はエンデューロレーサー。VITPILEN401はオンロードモデルです。
オフロードバイク好きな僕としてはぜひともFE250買ってレースで遊んだりしてほしいな。なんて思いつつ、まだまだWR250Rが好きっていう印象のmikoさんでした!
WR250Rは長く乗れるモデルですのでこれからもダートを楽しみつつ大事に乗ってあげてください!ありがとうございました〜!
まとめ
まとめると・・・
バイク情報 | WR250R 2017年式 ブルー |
走行距離 | 10000km |
良いところ | 1. 国産250ccトレール最強スペック 2. 高速巡行が楽 3. オフ初心者でも問題ない |
気になるところ | 1. 積載性能が低い 2. 燃料タンク容量が少ない 3. 価格が高い |
おすすめカスタム3つ | 1. SP忠男のパワーBOX 2. ハンドガード、スキッドプレート、ラジエーターガード 3. エンデュリスタンのバッグ類 |
インタビューした人

mikoさん
* 名前:mikoさん
* 愛車:YAMAHA WR250R & HONDA CRF1000L
* バイク歴:18年
* アカウント:Follow @mikokazu35
* 最後に一言:国産トレール最強は伊達じゃないぜ!
ぼっちバイカーのヒトコト
ぼっちバイカー
セローやトリッカーは復活したし、WR250Rも排ガス規制対応で戻ってきてくれないかな~