【22年間ノートラブル!!】XR250 BAJAに乗ってわかった3つのメリット・デメリット

こんにちは。ぼっちバイカーです。

Honda XR250 BAJA(バハ)に乗られている 潤デューロ(@katakingrider) さんにインタビューしました。

潤デューロさん

潤デューロさん

XR250 BAJAってどんなバイク?

ホンダXR250/BAJA(バハ)は空冷4サイクルOHC単気筒の250ccエンジンを搭載したオフロードバイク。セルスターターやデジタルメーター等、当時としては先進的な装備を採用し1995年にデビュー。その後マイナーチェンジや環境対策を繰り返しながら熟成し2007年型をもって最終型となりました。

XR250 BAJA最大の特徴は何と言っても特徴的なデュアルライト。明るいので安心でフレームマウントですからハンドルも軽いです。

BAJA(バハ)の由来は海外の地名とそれを冠するラリーから。BAJA1000が有名です。出場マシンは夜走る時にこういう大きなライト(BAJAライトという商品がある)を着けます。そのイメージをトレール車に持ってきたのがバハです。レーサーレプリカのような生い立ちですが、粘り強い穏やかなエンジンで、通勤通学ツーリングでストレスを感じる事はありません。

XR250とは何が違うの?

“XR”と聞くと”XR250″が有名です。

XR250 BAJAはXR250とどう違うのかをざっくり紹介すると・・・

・XR250はいわゆる”エンデューロレーサー(XR250R)のレプリカ”マシン
・XR250はXR250Rと共通部品が多い。ピストンとマフラー変えてレーサーに近づけるカスタムが定番
・XR250 BAJAはいわゆるXR250のラリーバージョン(XR250はライトマスクが四角でXR250 BAJAはライトが丸目二灯)

現行モデルと比較すると「CRF250LがXR250」「CRF250RallyがXR250 BAJA」と言えます

ここではXRとCRFを細かく比較しませんが、重さに関してはXR250 BAJAは137kgでCRF250 RALLYは155kgと大きく違います。

愛車紹介

XRはいわゆる「規制前のバイク」ですが潤デューロさんはなぜこのバイクを購入されたのでしょうか。

バイク歴

ホンダXRバハ(現在)→ホンダCRM250AR→ホンダCBR900RR→ホンダRVT1000R→ホンダXR600R→ホンダXR650R

このように初めてのバイクとしてXR250 BAJAを新車購入し、いろいろなバイクに乗りつつもBAJAは手放すこともなく現在まで20年間以上乗り続けているそうです。

選んだ理由

学生時代にバイクの免許をなんとなく取得。いざバイクを買うぞ!となった時に学内バイク乗りの誰とも被らないバイクを探した結果XRバハとなったそう。

本人が今も昔も一番気に入っているのは「某アニメの芋掘りロボットの顔みたいなデュアルヘッドライト」だそうです。

XR250 BAJAのヘッドライト

XR250 BAJAのヘッドライト

どこにいってどうやって遊んでいるか?

長い間乗られているXR250 BAJAですが、北海道などのロングツーリングはもちろん林道ツーリング、そして最終的にはエンデューロレースにも使っていたそうです。

XR250 BAJAと絶景

XR250 BAJAと絶景

XR250 BAJAで林道ツーリング

XR250 BAJAで林道ツーリング

XR250 BAJAを買ってよかった3つのポイント

潤デューロさんはどこに魅力を感じているのか。まずはここから聞いていきましょう。

1:愛嬌たっぷりのデュアルヘッドライト

愛車紹介でも紹介しましたが、BAJAのデュアルライトが性能も見た目もともに気に入っているとのこと。

夜も安心なXR250 BAJAのデュアルライト

夜も安心なXR250 BAJAのデュアルライト

実際こんな大きさのライトが二つもあったら夜も安心して走れますね!

2:XRに乗ってる!ということ

XRに乗っているということ」ってドユコトー!?

Hondaはもともと4サイクルが好きなんだとか。そして本田宗一郎氏の「空冷へのこだわり」も有名です。そんな”空冷エピソード”の一つにこんな名言が。

本田「砂漠の真ん中でエンストした時に水なんかあるか! 空冷だ」

wikipedia.orgより抜粋

「砂漠でオイルがなくても帰ってこれるように4サイクルエンジンであることをこだわって作った SL250Sから始まる歴史のある伝統があるバイクがXRなんです」

潤デューロさんはこう語りました。XRの系譜を追いきれないですが、歴史のあるバイクに乗っているという付加価値がXRにはあります。

3:穏やかで粘り強いエンジン

XRはエンデューロレーサーレプリカです。

レーサーレプリカというとピーキーだと思う人も多いですがエンデューロレーサーは穏やかで低速に粘りがあるエンジンが特徴。XR250やXR250 BAJAも同じ特性のエンジンです。これによりツーリングからエンデューロまで楽しく走れるそうです。

XR250 BAJAならこんなガレ場も気軽にいける

XR250 BAJAならこんなガレ場も気軽にいける

28馬力で乗り味はセローに近く、中低速がしっかりある。そして走っていても疲れにくいのと、高速道路は80km巡行していれば楽しくないが走れるとのこと。なお高回転が得意ではないですが、高速道路の追い越しもスムーズなんだそうです。

オフロードだとBAJAで走っていて一番楽しいのはフラットダートをマイペースに走ること、だそうです。

まとめると・・・

XR250 BAJAを買ってよかった3つのポイントは

  1. 愛嬌たっぷりのデュアルヘッドライト
  2. XRに乗ってる!ということ
  3. 穏やかで粘り強いエンジン

XR250 BAJAで不満な3つのポイント

1:点火プラグの位置が悪い

XR250 BAJAの点火プラグですが、RFVCゆえ前についており泥が入りやすいそうです。

XR250 BAJAの点火プラグ位置

XR250 BAJAの点火プラグ位置

写真をみると設計ミスなんじゃないかと思うほど確かに泥が入りやすそうです・・・

プラグ交換の際にはエアダスターなどの空気で泥を飛ばしてからじゃないと怖くて作業できないんだとか。

2:キャブレターが外しにくい

潤デューロさん曰く、キャブレターを外すのが”知恵の輪”に感じるほど大変なんだそうです。パーツをひねったりしてなんとか引き抜くんだとか。。。

ただキャブを外すことは滅多にないようで、潤デューロさんはオーバーフローした時に1度外しただけということで、あまり大きな影響はなさそう。

3:転んだ拍子にハンドルがきれなくなった

BAJAのデュアルヘッドライトはフレームマウントとなっているのでハンドリングが軽快です。

しかし、転け方が悪いとフレームマウントが曲がってハンドルに干渉し、最悪ハンドルが切れなくなるそうです。

フレームマウントのヘッドライト

フレームマウントのヘッドライト

ラリースタイルの人はみんなこの問題を抱えそうですが実際のラリーレースだと現場にあるものだけで叩いたりしてフレームを直してまた走るのでしょうか・・・

なおBAJA乗りの中にはスズキ・ジェベルのライトに換装したり、XR250の四角いライトに交換する人もいるそうですが潤デューロさんはこのデュアルライトが気に入っているとのことで特に換装していないとのことでした。

まとめると・・・

XR250 BAJAで不満な3つのポイントは

  1. 点火プラグの位置が悪い
  2. キャブレターが外しにくい
  3. 転んだ拍子にハンドルがきれなくなった

XR250 BAJAにおすすめな3つのカスタム

そんなXR250 BAJAにおすすめカスタムを聞いてみました

1:ナンバー灯追加

潤デューロさんは視認性向上のためにテールランプを追加しているそうです。

リアキャリアやボックスで上の純正テールランプが見にくくなるため、ナンバー灯のところにDRC製を取り付けて被視認性を向上させたとのこと。他にやってる人は見た事ないそうですが前も後ろもランプが2つで気に入っているそうです。

2:同じXRシリーズのパーツ流用できる

XR250R(ME08)やXR400R(NE03)の部品がほぼ使えるので外装着せ替えやパワーアップができるそうです。

一部は加工が必要だったりするそうですがカスタムの幅が広がりますね。

潤デューロさんのXR250 BAJA

潤デューロさんのXR250 BAJA

特にXR250R(レーサー)のパーツもつくのでレーサーに近づけるカスタムが人気だったそうです。

具体的にはこんなパーツが交換可能だそうです。

  • レーサーのピストン
  • レーサーのシリンダーヘッド
  • レーサーのサイレンサーなおパーツ供給はなかなか厳しく、現在はオークション頼りなところがあるそうです。

XRを今から買うなら?

今からXR250/BAJAを探すなら、1998/1999年式がいいそうです。

規制前フルパワーだし、ディメンション変更で走りが良くなってるんだとか。

というのも2000年式から排ガス規制が入ってしまったモデルなんだとか。ということで1998,1999年式が規制前の一番美味しいバイクなんだそうです。

持病は?

乗りやすいXRですが、持病はあるのでしょうか?

聞いたところ「1995年式はセルモーター水が入りやすい」そうです。

5万キロ以上走行したXR250 BAJAのメーター

5万キロ以上走行したメーター

ただ潤デューロさんは22年間でエンジン周りはノートラブル。2.5万キロで腰上だけOHしたそうです。もう5万キロになるのでそろそろまたOHですね?なんて話していました。

XRに限らずですが、昔のバイクは構造がシンプルでパーツ点数も少ないということもあり、いわゆる持病みたいなものは全体的に少ないんだそうです。

まとめると・・・

XR250 BAJAにオススメのカスタムは

  1. ナンバー灯追加
  2. 同じXRシリーズのパーツ流用できる

次に乗り換えるなら?

こんな質問に対して

潤デューロさん「新車から付き合ってるのでバハを売って何か買う事はありません

ここまで言い切れるバイクというのもなかなかありませんが、すでに22年間乗り続けている潤デューロさんが言うと、本当に一生一緒にいるんじゃないかと思ってしまいますね。

もともとはエンデューロレースにも出られていたそうですが、バイクを壊したくないのでBetaのオフロードレーサーを購入されたとのこと。「XR250 BAJAは希代の名車、大事に穏やかに乗っていきます」とのことでこれからも大事に乗ってあげてください!潤デューロさん、ありがとうございました!

まとめ

まとめると・・・

バイク情報Honda(ホンダ) XR250 BAJA
走行距離約50110km
良いところ
  1. 愛嬌たっぷりのデュアルヘッドライト
  2. XRに乗ってる!ということ
  3. 穏やかで粘り強いエンジン
気になるところ
  1. 点火プラグの位置が悪い
  2. キャブレターが外しにくい
  3. 転んだ拍子にハンドルがきれなくなった
おすすめカスタム
  1. ナンバー灯追加
  2. 同じXRシリーズのパーツ流用できる

インタビューした人

潤デューロさん
  • 名前:潤デューロ
  • 愛車:Honda(ホンダ) XR250 BAJA
  • バイク歴:22年
  • アカウント
  • 最後に一言:”XR250 BAJAは自分のバイクライフのスタートと共に走り出しました。気負わず維持して行きます!”

ぼっちバイカーのヒトコト

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ぼっちバイカー

22年間同じバイクを乗り続けるってすごい!感動した!