こんにちは!
今回バイクレ!!では、皆様に“サーキット走行”や”レース”に興味を持っていただきたいと思い、私が利用している北関東エリアのサーキットのインプレを、シリーズでお伝えしていきます。
申し遅れましたが私、2代目カズートと申します。最近バイクレ!!編集員として迎えていただきました。よろしくお願いします。詳しくはコチラ↓
それでは本編、始まります。
筑波サーキット コース2000 概要
茨城県下妻市に位置するロードコース。
もともとはオートレースの運営組織が、2輪ロードレースの普及のために1970年に営業を開始しました。写真左部中央に見えるオーバルコースでは、いまでもオートレース選手を目指す若きライダー達が日々練習を行っています。
筑波サーキットは4つのパートで構成されています。
- コース2000
- コース1000
- オーバルコース
- ジムカーナ場(写真左端見切れ)
今回はコース2000についてお伝えしていきます。
ところで、なぜ2000という名前なのかといいますと、その全長が由来になっています。約2000m
2輪コースと4輪コースが別れていて、2輪コースにはシケインが存在します。(※シケインとは、左右に短く切り返す連続コーナーのこと。写真中央・ダンロップアーチの抜けた先)
全日本選手権J-GP2クラスの選手はこのコースを約57秒で走ってしまいます。恐ろしいですね。因みに初心者は大体1分20秒を切ることができません!
筑波コース2000の良いところ
都心から近い
東京駅から高速を使って、約1時間半でついてしまうそう。近い!ですよね?
サーキットアドバイザー制度
かつて世界選手権や全日本選手権で活躍した選手や、現役の全日本ライダーが、いつもパドックにいるので、いつでも彼らにアドバイスを求めることができます。
良いアドバイスをもらうポイントは、自分が抱えている問題を具体的にしてから聞くことです。
「なんかよくわかんないけどずっとタイムが上がらない。どうすればいいですか?」
これでは彼らも答えに困ってしまいます。
「1コーナーの走り方が気になる。今はこのように走っているのだか、間違ってませんか?」
こんな聞き方をすれば、明確な答えが返ってきます!
なにを聞いていいかわからない人は、まずは見てもらうようにお願いしましょう。1コーナーで見ていてほしい、1ヘアで見ていてほしい、走行ラインが正しいか見ていてほしいと伝えれば、きっと彼らは答えてくれます。
ヘアピンの練習場
ヘアピンコーナーとは、その名の通り、まるでヘアピンのように360度反転するコーナーです。
第1ヘアピン(赤丸の転けている人は私)
筑波サーキットは2つのヘアピンと名の付くコーナーががありますが、加えて1コーナーもヘアピンと呼んで良い部類。2000mの短い距離で、3回もヘアピンを走れる筑波コース2000は、まさにヘアピンの練習場と言えます!
ちなみにMotoGPが開催されるツインリンクもてぎロードコースは約4.8kmありますが、ヘアピンはたったの1つ。
ビギナークラス
ファミリー走行(楽しむことが目的の走行枠)のクラスの1つに、ビギナークラスというものがあります。
このクラスでは、
- 走り方講座
- 先導走行
- フリー走行×2
- 一緒に走ってくれる講師からのフィードバック
これらがついてなんとお値段11500円!
(土日祝日:17000円)
走行時にはピットが優先的に使えますので安心してください。走りのアドバイスから整備まで、なんでも教えてくれます!
↓詳しくはコチラ↓
https://www.tsukuba-circuit.jp/pdf/family_v-class.pdf
体験走行
筑波サーキットでは、サーキットに興味があるけど、いきなり装備をそろえて、ライセンスを取って、というのはなかなか一歩を踏み出せない…という方のために、ツナギなしで参加できる体験走行を提供してくれています。
マーシャルカーの先導のもと、恐怖を感じない程度のスピードでゆったりとクルージングを楽しむことができます。
必要なものはバイクと免許証とヘルメットだけ。
レースの後に開催されることが多いです。詳しくは公式サイトをチェック!
ドライバーズサロン(レストラン)のモツ定食
筑波サーキットのパドックには、ドライバーズサロンと呼ばれる建物があり、お昼時にはレストランとして機能します。
リーズナブルで美味しいメニューが並ぶなか、ひときわおすすめしたいのが
「モツ煮定食」
ご飯が進んで止まらない。一度食べるとやみ付きになってしまいます。
コースが近く、迫力満点
筑波サーキットは、小さめのサーキットなので、パドックや観客席からの距離が非常に近く、迫力満点の戦いを間近で見ることができます。
特に、1コーナーからS字コーナーにかけてはパドックからコースまでわずか2~3mほど。
レース車両の深いバンクやスピードを、すぐそばで感じることができます。

ウォームアップエリアの様子。後ろに見える白いガードレールの裏はもうコースになっている。
筑波コース2000のいまいちなところ
ランオフエリアが狭い
これは筑波を走るライダーなら誰もが口を揃えて言うセリフ。
ランオフエリアとは、コースの外側の、ガードレールまでのスペースのこと。
ここが狭いために、筑波では
コースアウト = 死(転倒)
なのです!
ランオフエリアが広いと、ブレーキングをミスって止まりきれない!なんてときも、おちついて芝生やグラベルの上を走ってコースに復帰、なんてこともあるのですが、ここ筑波では不可能!
初心者によるレイトブレーキング(※)の試みは厳禁です。
※ブレーキングを遅らせること
個人的には、サーキット初心者が600cc以上のマシンで筑波を走り始めるのは避けた方がいいと思っています。
何かの間違いでガードレールに一直線、なんてことが起きたら命を落としかねませんし、仮に助かったとしてもその先トラウマから復帰することは難しいでしょう。
土日祝日の予約が取れない
多くの皆様は土日祝日がお休みのお仕事をなさっていると思います。
したがって、土日祝日にサーキット走行をしたい…そう思われるはず。
しかし、悲しいかな、そんな人が多すぎて、土日祝日の走行予約を取るのは非常に難しい状況になっております。
筑波サーキットはなかなか優れた予約システムを持っており、すべての会員が、日にちをずらして、優先的に予約がとれるようになっています。
ただし、優先予約枠は2つのみ。それ以降はフリー予約となり、土日祝日の枠は基本的に開いていないということになります。
たったの2枠。1日で終わってしまいます。
キャンセル待ちで入れることもありますが、そんなに多くない。仕事がカレンダー通りの方にとって、筑波サーキットコース2000でコンスタントに走ることは簡単なことではないのです…
パドックが狭い
完全に需要と供給が合っていません。
パドックは狭く、ピットも少ない筑波サーキットですが、常に場内は賑わっています。
特に土日祝日
朝の6時に到着してもピットをとれることはなかなかありません。
コントロールタワー(本部)の近くが開いていればまだ良いですが、レースが近かったり、油断して遅く行ったりすると、近い場所はまず埋まってます。
行く先はコントロールタワーから遠く離れたパドック奥地。第1ヘアピンの裏辺りが空いていればまだ良いですが、ひどいときには芝布席エリア(ダンロップコーナーの裏側)に駐めざるを得ないことも…
芝生席エリアからだと券を買いに行ったりエアコンプレッサーで空気を入れに行くのにも2分ほど歩くことになります。自転車やキックボードを持っていくと移動がとても楽なのでおすすめです♪
なお、ガソリンスタンドも入り口の隣にあるので、遠いです。
筑波サーキット コース2000まとめ
筑波サーキットコース2000はサポート体制も設備も整っていますので総合的に初心者の方にもおすすめできるコースです!
サーキットに興味はあるけど何から始めればよいかわからない。。。
そんなあなたは、まずは筑波サーキットコース2000の体験走行に申し込んでみましょう!
先導付きで、あなたのバイクでサーキットを走行できちゃいます。必要なのは免許証とバイクだけ。その先のライセンス取得もお得になるかも・・・
次回は筑波のもう一つのサーキット、コース1000について書く予定です。お楽しみに!!