ヨーロッパ発のPANDO-MOTO(パンド・モト)は、安全についてこだわりを持って作られたライディング・ウェアです。しかも、かっこいい。
詳しくは以下記事でがっつり紹介していますのでチェック。
バイク用のウェアは実際に着用、実際にバイクに乗り、バイクで長時間使わないと真価はわかりません。
バイクレ!!として東京から石川県の千里浜までを一日に走るイベントであるSSTR2019に参加。往復1000km超えのツーリングでPANDO-MOTOを使ってきたのでレビューします。
先に書いておきますが控えめに言ってちょっと甘めです。なぜなら僕がかなり気に入ってしまったから・・・これ欲しい・・・
PANDO-MOTOのサイズ感は?
ウェアでの一番大事なのはフィット感。
PANDO-MOTOはヨーロッパのアパレルという事で、サイズ感はヨーロッパの人々基準で作られています。
参考までに、僕の体型をば。
僕は身長184cmで体重は80km前後。
ユニクロではシャツやジャケットはLサイズを購入します。ジーンズは33を少しゆったり目に履いてる感じ。
ジャケットはMサイズがジャストフィットだった!
PANDO-MOTOのジャケット”CAPO”をお借りしました。
肩幅に合わせてサイズを試したところ、身長184cmの僕はMサイズがジャストフィット。
「PANDO-MOTOのジャケットはワンサイズ落とし」で考えると良さそうです。
特に嬉しかったのが、袖の長さ。
ユニクロなど日本のシャツやジャケットはLサイズだと袖が短めになってしまうんです。手首が見えてしまうほど。
かといってLLにサイズアップすると肩幅やお腹周りがダボダボでかっこよくない。という事でLサイズを泣く泣く着ているってワケ。
その点においてこのPANDO-MOTOは「僕のために作られたのではないか?」と錯覚するほどジャストサイズ。
思わず即買いしてしまいそうになるほど感動しました。ほんとうに。
正真正銘のライディング・ギア
見た目は完全におしゃれなデニムジャケットですが、手に取ってみると「バイク乗り専用」ということがよくわかります。
プロテクション性能は十二分
PANDO-MOTOのCAPOはデニムのユニセックスジャケットで、Kevlar/Cordura(ケブラー/コーデュラ)素材が使われています。
軍用に開発された素材でナイフなども通さない硬さが売り。
転んだ時は摩擦だけでなく衝撃もくるので、肘と肩にはCE認証が取れているKNOX製プロテクターが付属しています。
背中プロテクターは付属しないですがジャケットの背中にはプロテクターも仕込むスペースもあり、安全に考慮されていることが伝わってきます。
ケブラーが使われているジーンズ、BOSS BLACK(ボスブラック)
PANDO-MOTOのジーンズであるBOSS BLACK(€219.00)をお借りしました。
サイズはウェスト32。普段と同じサイズでぴったりでした。
なおこのジーンズにもジャケットと同じくケブラーが使われています。素材が硬いので裾直しはできないと思った方が良さそうですね。プロモーションビデオを見るとオシャレを兼ねて裾をロールアップしている方もちらほら。
着用したままプロテクタの脱着ができる!
ジーンズにもCE認証が取れたKNOXの膝プロテクターが付属しています。
何が嬉しいって、ジーンズを履いたままでもプロテクターの取り外し・取り付けができるところ。出先で気軽に外せるのは嬉しいしバイクに乗らない時でも使うことができます。
少し履いてみた感じはプロテクター入りなので抵抗を感じますが、ツーリングではどうでしょうか。
ツーリングでがっつり使ってきた
ということでSSTR2019で往復1000km以上をがっつり走って来ました!
結論から書くと、ロングツーリングでも問題なく使えるどころか快適にライディングを楽しむことができました。
しゃがんでも全く不快じゃない履き心地
PANDO-MOTOのパンツはケブラーが使われていると聞いていたので「さぞかし硬いジーンズなのだろう」と覚悟していました。
でも履いてわかったのは「このジーンズ、めちゃめちゃ体にフィットする」ってこと。実はこれ、ストレッチデニムなんです。
僕はユニクロのストレッチパンツが大好きで、硬い伝統的なデニムはもう履きたくないくらい。特に靴紐を結ぶ時などしゃがんだりした時の抵抗や裾が上がらずに体にフィットしてくれる感覚が好きなんです。
「おしゃれなバイク用品は我慢が必要」だと思っていたのに、予想を裏切るほど快適。ユニクロのストレッチジーンズと履き比べてもやや硬い、くらいの印象なので履き心地は良いですよ!
収縮性あるのでバイクに乗るような膝を曲げる姿勢をとっても裾が持ち上がったりしないんです。(たまにいますよね。デニムが持ち上がって靴下が丸見えなライダー)
カメラでローアングルから写真撮影する時も安心してうんこ座りできますw
防御力がかなり高くてナイフも通さないのに体の動きに合わせってフィットしてくれるのは端的に行って最高。
さすがバイク用。不快感は0
高速道路を走っても風による服のバタつきは皆無。
袖口もマジックテープがいい感じに仕事をしてくれるのでバタバタしません。
あとデニムなので虫アタックでも全く目立ちません。他のメンバーのライディングジャケットに虫が大量に付着しているのに僕のジャケットには虫が付いていない!かのように見えます。(目立たないだけで虫たくさんついてるからね?って言われた)
肌寒い場面ではどうだった?
5月後半の肌寒い早朝に上記服装で臨みました。
結果として肌寒くはあるものの、そこまで風が入ってこないせいか「寒い」となるほどではなかったです。他の3人とそれほど変わらない服の感じでしたが皆が「寒い寒い」と言っている中、そこまで寒いかな?っという感じ。
パンツも風通しはそこそこだったので春秋のツーリングで十分使えます。むしろ風はあまり入ってこない感じかも。
日中のうだるような暑さではやや不快だった
日中は真夏のような気温でしたが、PANDO-MOTOはメッシュ構造ではないのでバイクに乗っていないと暑く汗がじっとり出る感じ。
ジャケットは適度に風が入るものの、夏はバイクに乗りっぱなしじゃないと厳しいかもしれません。
パンツも風通しはあまりよくないのと若干重く分厚い素材なので暑苦しかった。
PANDO-MOTOのジーンズには”COOLMAX®”という風通しが良い商品もあるので夏も使うならそちらを購入した方が幸せになりそうです。
重さや圧迫感は感じつつも、慣れるレベル
ジャケットを持ってみると繊維のせい?プロテクターのせい?ジャケットが”重く”感じました。またプロテクター入りのジャケットなのでひじや肩そして膝は圧迫感があります。パンツも素材がデニムより分厚いせいか重めです。
ただ、バイクに乗って数キロ走っているうちに慣れてしまうレベル。
私服のラフなジャケットやジーンズよりは圧迫感があるものの、プロテクターがしっかり守ってくれている感覚とも言えます。安心感がありました。
膝の裏がやや痛くなった
2日間1000km以上走行したためか後半、膝の裏あたりの柔らかい肉がPANDO-MOTOのジーンズの折れ曲がった部分にあたり、軽い擦り傷がで赤くなっていました。
ライディング姿勢によって変わるのかもしれませんが、ケブラーのパンツの硬さを照明するものなのかも?
ジャケットのポケットが胸しかない
僕はスマホやらレシートやらをジャケットのポケットに入れるのが好きなのですが、このCAPOは胸ポケットしかないんです。
意図があるのだとは思いますがちょこっと不便でした。胸ポケットを使う習慣がないからなのかも。
安心感があった!
僕はオンロードツーリングではユニクロのデニムで走ることがほとんどです。
その時は「こけたらただでは済まないだろうな・・・」とたまに考えたりするのですが、PANDO-MOTOを着ているとバイク運転中も「セーフティー」を感じるんです。
もちろん転びたくないですが、「今ならプロテクタもしっかりしているのでどんとこい!」みたいな感じで余裕を持って運転できます。
安全意識が高い方なら伝わるかもしれませんが、セーフティな装備で走っていると安心感からか、よりバイクを楽めるように感じます。それがおしゃれなウェアならなおさら。
そういう意味で間違いなくこのジャケットとジーンズはバイク用品です。
自分、今絶対かっこいい・・・ってなる(照)
これ自分で書くのすごく恥ずかしいですが、今回のSSTRの中ではかなりおしゃれ寄りのライダーだったはず(自分で書くのは恥ずかしい)
実際、SAやPAで3回ほど「かっこいい服装ですね」とか「ライダーもバイクもかっこいいですね」と話しかけられました。バイクもスウェーデンメーカーであるハスクバーナのVitpilen701との相性も最高でした。
今後は「安全でかっこいいアパレル」が増えるはず!
かっこいい服装でバイクに乗ると、とっても気持ちがいいです。
今までなら「カジュアルな恰好=安全性の放棄」と捉えられわけですが、PANDO-MOTOはここまでカジュアルなのに繊維は頑丈で衝撃を受ける部分にはプロテクタも入っている、いわば「カジュアルな格好なのに安全」という無敵装備なんです。
今までバイクファッションはおしゃれじゃないウェアが「安全性」をエクスキューズに売られており、それでもライダーの安全のためにはした方ないと購入していました。実際、安全性を捨ててかっこ良さを重視することは禁忌。個人で好きでやるぶんにはいいですが大手を振って人に進めることはできません。そんなバイク・アパレル界隈に絶望し、アウトドア・メーカーやワークマンに流れてしまった人も多いと思います。
しかしここ最近、おしゃれでなおかつかっこいいバイクウェアが増えてきたように感じるのです。
いつしか、ライダーファッションの定番スタイルが「安全を担保しつつもかっこいい」スタイルになり、バイク乗りじゃない人も格好を真似たくなるようなアパレルが溢れ、ライダーの社会的な地位が上がっていく。。。
PANDO-MOTOはそんな明るいライダーウェアの未来を感じさせるアイテムでした。
ブランド名:PANDO-MOTO(パンド・モト)
URL:https://sygnhouse.jp/products/other-products/pando-moto/
ジャケット:CAPO
ジーンズ:BOSS BLACK
日本代理店:SYGNHOUSE(サイン・ハウス)
ショールーム住所:〒158-0086 東京都世田谷区尾山台2-32-15
電話番号:0337211770
営業時間:10:00~18:00
定休日:火曜・水曜・祝祭日