エンデュリスタンのバッグを2年以上使ってきたのでインプレや注意点を紹介

こんにちは。ぼっちバイカーです。

オフロードバイクではここ2年間でだいぶ広まってきたソフトラゲージシステムである「エンデュリスタン」。僕はエンデュリスタンを購入して2年以上経過しました。長期間使ってみて気が付いた事をレビューします。

エンデュリスタンとは?

スイスのアドベンチャー大好きな人たちが立ち上げたブランドで、「オフロードライディングを邪魔しない」をコンセプトにしつつ「完全防水・防埃」を目指したバイク用品メーカーです。

日本ではオフロードバイク用品をメインに取り扱われているジャペックスさんが2015年頃から輸入販売開始しました。

サブタイトルが既にアドベンチャー感でてます。

コスパ高いことが決め手だった

僕がエンデュリスタンを購入した一番のきっかけは「コスパが高い」からでした。

僕が当時気になっていたラゲージシステムを「容量と価格」で調べたところ、”エンデュリスタンは沢山積載することがかつ完全防水・防埃、そして容量を増やした時に一番コストが安かった“ことが決め手でした。

エンデュリスタンを2年間使ってわかったこと

エンデュリスタンの良かったところはもちろんですが、欠点や注意点もわかってきました。そのあたり紹介します。

なお僕が購入した商品は以下4つです。

  • XSベースパック6.5リットル
  • ブリザードサドルバッグLサイズ
  • トルネード2ドラムバッグMサイズ
  • ツールパック

完全防水は本当だった!

エンデュリスタンの製品はどれも、バッグの入り口をくるくると3回ほど巻いて両端を留めるという簡単なシステム。

エンデュリスタンの入り口部分

ここをぐるぐる巻いて留める

エンデュリスタンのバッグで使われている素材はどれも化学繊維のようなものなので水を通すことはまずありません。僕はここ二年間で何度も雨の中走ったりしてきましたが一度も水がしみることはなかったです。

エンデュリスタンの表面

水を通す感じは一切ない

また砂ぼこりの中を走っても中まで入ることはほぼなかったので「完全防水・防埃」は伊達じゃないです。

オフロード走行してもノートラブル

普通の林道をガシガシ走ったり転んだりしてみましたが何も問題は起きませんでした。

KTM 690 ENDURO Rでエンデュリスタンをフル装備して林道を走った画像

キャンプ道具フル装備でもダートは楽しく走れる

振動などもソフトラゲージなので問題ないし転倒時も穴が開くこともなかったです。確かにアドベンチャーで使えると感じました。さすがにハードな道やガシガシヒルクライムするような場所は走っていませんが、トコトコはしるならむしろトラクションがかかっていい感じなんじゃないかと思うほど。

トルネードバッグは旅行やレースでも使える

エンデュリスタンのドラムバッグであるトルネード2は沢山はいるので重宝していますが、同じく防水なのでツーリング以外にも旅行やレースへ行くときのバッグとして使えます。

現地で雨が降っていたり雪が降っていても気軽に外に置けるので、結構ありなんじゃないかと思います。

XSベースパックは6.5リットルが正解?

いわゆるリアフェンダーの上に装着できるSXベースパックですが、6.5リットルと12リットルの二つがあります。

僕は6.5を購入しましたが、僕が林道で必要なアイテムはほぼ入れることができました。

12リットルの方を使っている方もいますが「そんなに入れるものない」と話していたのと、やや大きくずんぐりむっくりしてしまうのであんまりかっこよくない。

KTM250EXCでエンデュリスタンXSベースバッグをつけている画像

XSベースパック6.5リットルは見た目がスマート

個人的には6.5リットルが正解だと思います。

どのくらい積載できるの?

僕が「サイドバッグ(ブリザードバッグLサイズ)」「XSベースバッグ 6.5L」「トルネード2ドラムバッグMサイズ」を装備して出かけたロングツーリングでの荷物を紹介します。

エンデュリスタンでキャンプツーリング仕様の積載

キャンプツーリング仕様

サイドバッグ(ブリザードバッグLサイズ)

  • 着替え一式(3日分の着替え、下着、ねまき)
  • Naturehikeの二人用テント
  • Helinox的なアウトドア椅子
  • オフロードプロテクター(膝・肘)
  • ランタン
  • ガスバーナー
  • 800mlガソリン携行缶

XSベースバッグ 6.5L

  • 工具一式
  • 予備チューブ
  • 携行ポンプ
  • エアゲージ
  • メタルパテ
  • タイヤ交換レバー2本
  • ビードクリーム
  • ビードバディ

トルネード2ドラムバッグ

  • シュラフ
  • サンダル
  • 防止
  • 携行食・水
    また上記にストラップベルトを追加して「エアマット」「銀マット」をベルトで固定しました。

これだけあれば一人でキャンプツーリングもできちゃいます。

エンデュリスタンの良くないところ

ここまでいいことや気づいたことを書いてきましたが、よくないところ、デメリットもありました。

ブリザードサドルバッグは取り付け大変

エンデュリスタンの中でもおそらくよく売れているのがブリザードサドルバッグ。

普通のサイドバッグは四角が多い中、エンデュリスタンはのブリザードバッグはオフロードバイクのシートに沿ってカットされたような特殊なデザインをしています。これが「ライディングの妨げにならない」為。そして、このサイドバッグの特徴としてもう一つのウリは「ラックやアタッチメント不要」ということです。

普通のラゲージシステムではステーやラック、マウンターなどのアタッチメントがないと取り付けできないのに対し、エンデュリスタンはこのバッグさえ買えば取り付けることができます。

が、これはメリットでありデメリットでもありました。

4箇所を付属ストラップで固定してテンションを掛けるのですが、このセッティングを調整するのが結構大変!

不器用な僕は二つのサイドバッグを水平に取り付けるのに最初は30分ほど、慣れても5-10分ほどかかります。朝出発前にやると汗がでるので僕は出発前夜に取り付けるようにするほど、一仕事です。

ENDRISTANを装着した画像

この状態にするのに毎回5分以上かかる…

とはいえホテルに泊まったりするときは一晩そのまま放置というのも現実的ではないので、二日目の朝はややつらい。軽くてラックなど不要なのでしゃあなしですが、もっと楽に詰めたらいいなぁと毎回思ってしまいます。

エンデュリスタンの弱点は熱だった

実はこの二年間で「トルネードバッグ」「XSベースパック」「ブリザードバッグ」をダメにしてしまいました。

そのすべては「熱」でした。

・・・

エンデュリスタンは化繊タイプのバッグのため、熱には残念ながら強くないです。

ヒートガードも売られているのでマフラー部分の接触は防げますが、マフラーからの排気熱がバッグに直接あたってしまうと当然ながら溶けてしまいます。

XSベースバッグに穴が開いた画像

XSベースバッグに穴が…

トルネード2ドラマバッグに穴が空いた図

トルネード2ドラマバッグに穴が…

バッグ本体は勿論ですがストラップも熱でダメになってしまうので、バイクへの取り付けは慎重に行うべきです。

いずれも僕の不注意でマフラーの排気熱が当たるエリアにバッグやストラップが入ってしまったことで起きたのでメーカーを責めるわけにはいきませんが、こうなってしまったときに修理がむつかしいのが苦しいところ。

一応修理キットや予備ストラップはあるが・・・

ということで熱には本当に弱いのでエンデュリスタンを買うときは取り付けに注意してくださいね!

エンデュリスタンは買いか?

僕は「買い」だと思います。

KTM250EXCにエンデュリスタンを装備

エンデューロレーサーもアドベンチャー化できる

やはり「ライディングで邪魔じゃない」「完全防水」「ラック不要なソフトバッグ」という条件だと大量の荷物を運ぶときはエンデュリスタンに軍配が上がります。さらに言うと、見た目がかっこいい。

欠点として「取り付けずらい」「熱に弱い」等ありますので取り付けは少し時間をかけてあげれば長く使うことができます。

まとめ

僕はエンデュリスタンが出たばかりのころに購入して使っているので国内でも割と長く使っている部類に入ると思います。

日本では雨が降ることも多く、そのたびに「ビニール袋に入れてからバッグにしまって…」なんてやってられません。

長くいろいろな場面で使ってみましたが大雨でも問題ないし、オフロードレーサーでも使えるので荷物を運ぶときに重宝しています。

いずれにせよ、この手のラゲージシステムはメーカー互換がないことがほとんどなので購入するときはしっかり検討して決めたいですね。