MT-10で高速道路から峠道、街乗りまで合計1000km走った結果スポーツ走行からツーリングまでこなせる万能バイクだった

MT-10で高速道路から峠道、街乗りまで合計1000km走った結果スポーツ走行からツーリングまでこなせる万能バイクだった

どうも秀吉です!
少し前の話になりますがYAMAHAのMT-10をレンタルして今年度のSSTRに参加してきました。走行距離は神奈川県から石川県までの往復で1000km以上!

【体験記】レンタルバイクでSSTRに参加してきた!-前編

高速道路、峠道、街乗り、田舎道、砂浜などぞんぶんにその性能を味わってきたのでインプレしたいと思います。

YAMAHA MT-10とは?

YAMAHA MT-10

YAMAHAのMTシリーズの最高峰モデルがMT-10。公式にもTHE KING OF MTと呼称されるこのMT-10、エンジンはYZF-R1と同じクロスプレーン型クランクシャフトの水冷直列4気筒エンジンで、排気量は997cc。
各メーカーからフラッグシップのSSモデルをネイキッド化したモデルが流行っていますが、MT-10もR1をネイキッド化したものというわけです。

出力が変わる走行モード切替システムや、オートクルーズ、トラクションコントロールにクイックシフターなど豪華装備満載でフラッグシップモデルにふさわしい一台だと感じました。
間違ってもR1の劣化版などではありませんでした。なんなら優れている所すらあると感じました。詳しく紹介していきます。

人生初の四気筒

実は僕は四気筒のバイクに乗ったのはこのMT-10がはじめてでした。単気筒と二気筒しか乗った事がありません。なので四気筒は未知の世界でした。三気筒は少しだけ乗った事があります。四気筒以上はないです。
もちろん四気筒のバイクにも試乗程度なら乗った事くらいありますが、1000km以上も色々な所を走ってがっつり乗り回したのははじめてです。
なのでエンジン特性や乗り味が今まで僕が乗ってきた単気筒や二気筒のバイクとどう違うか非常に楽しみにしていました。そのあたりも書いていきたいと思います!

気に入ったところ

想像よりもずっと乗りやすい

「R1と同じエンジンでしょ?多分アホみたいなパワーがあってピーキーでバイクに振り回されたりするだろうし、ポジションも結構きついんだろうなあ」

ところが乗ってみたら全然違ったんですよ。

パワー

まずパワーですが、エンジン特性はモードセレクトで3段階に出力が変えられるようになっています。
それが以下の3つです。
・1モード(最もシャープでダイレクトなエンジンレスポンスを楽しめるモード)
・2モード(さまざまな走行条件に適したモード)
・3モード(2モードより穏やかで扱い易い出力特性を楽しめるモード)

パワーの出方が一番控えめな3モードにしておけばバイクに振り回されることもなく、全然大丈夫でした。もちろん大型バイクなので相応のパワーは出ますが、安心して走れる感じです。
街乗りなんかはいちいちドカンと加速してたら疲れてしまうのでこのモードで十分だと感じましたね。あとは雨の日や路面が濡れている時なんかもこのモードでいいと思います。

ワインディングなどでは2モードに設定して走りましたが、ハッキリと差が分かるくらい3モードよりキビキビとした加速が楽しめました。でもそこまで限界走行とかをする勇気もなかったので、3モードで無理なく流すくらいの方がちょうど良かったというのが本当の所です(笑)

一番パワーが出る1モードも試してみましたがもはや公道で必要あるのかというくらいの尋常じゃないパワーでした。ガバッとスロットルをあけてみたらお尻がずるっとずれました(笑)
バイクをレンタルしたショップでも「このモードはパワーすごいからサーキットとかくらいでしか必要ないよ(笑)」と言っていたくらいですし、このモードを乱発するような事はまずないのではと思いました。

走行モードはハンドルのボタンひとつで簡単に変えられるので特に難しい設定は必要なし!

ポジション

MT-10はR1とは違い、バーハンドルになっています。なのでポジションは非常に楽ですね。それに合わせてシート、タンク形状、フットレスト位置などのバランスもMT-10用に最適化されているのでまたがったときのポジションは非常に楽でした。足つきも825mmなので身長173cmの僕でも大丈夫でした。ちなみにR1と比べると3cm低いです。

ちなみにボディは大きめです。

右からMT-10、ヴィットピレン、MT-09

重量こそ兄弟マシンのMT-09と10kgくらいしか変わりませんが、エンジンを切って取りまわしをする時なんかは大きいボディのおかげで結構苦労します。

クイックシフターやクルーズコントロールなどの装備

MT-10にはクイックシフターやクルーズコントロールなど、ツーリングに嬉しい装備がたくさんついています。
少し前でも書きましたが、R1が純粋に速く走る事を目的に設計されている一方で、MT-10は幅広いシーンでのライディングに対応した万能バイクという感じ。R1とエンジンは同じとはいえ、MT-10はR1とは完全なる別のバイクと考えていいと思います。

クルーズコントロールやクイックシフターなどは長距離のライディングの疲労を軽減してくれる装備も搭載しているのでツアラーとしても優秀です。
特にこのクルーズコントロール、バイクでは初体験だったのですが非常に良くて最高の装備だと感じました。高速道路でめちゃくちゃ楽です。楽過ぎて眠くなるくらい。
ボタンひとつで巡航速度も1km/hごとに加速、減速させられるので「もう少し巡航速度あげたいな・・」みたいな時もいちいちスロットルひねる必要がないので本当に楽でした。

気になったところ

・・正直に言って、気になったところというのがほぼないのです。
さすがYAMAHAのフラッグシップモデルというか、乗っていて不満に感じるような所は特にありませんでした。何も言わせてくれません。それくらいよく出来ているバイクでした。
大型バイクなので重たいのは当たり前だし、街乗りは苦手な方だと思います。パワーがある事も災いして低速で扱うときは体力と神経を消耗します。さらに夏の渋滞とかにハマるとエンジンからは尋常じゃない熱を感じます。
この辺は大型バイク、特にリッターマシンとは切っても切れない問題なのでこのマシン特有のす。

それでも強いていうなら・・という事でふたつだけ書いてみます。

タンク容量と燃費の悪さ

タンク容量が若干少ない事に加えて四気筒のバイクなのでお世辞にも燃費はよくないですね。
ですが、タンク容量は17Lはあります。同じようなコンセプトのバイクと比べると別に少ないわけでもないですし、並みです。
燃費ですが、パワーのある四気筒の大型バイクなので燃費を求めるというのもそもそもナンセンスです。1速でも簡単に時速100kmが出るようなバイクです。がっつり高回転まで回してそのまま走ったりしていると当たり前ですが悲惨な燃費になります。

クルーズコントロールやクイックシフターなどの装備にひかれてツアラーとして購入を検討する場合・・ツアラーとしては少し物足りない航続距離となるかも知れません。

少々手が出しにくいバイクの特性と価格

性能や装備を考えると決して高いとは思いませんが新車価格は税込みで1,674,000円となかなかのお値段です。上位モデルのMT-10SPの場合は税込みで1,998,000円と、ほぼ200万円近い価格となります。
YAMAHAのフラッグシップモデルとして惜しみない技術が詰め込まれているので妥当な価格だとは感じるのですが、ここでMT-10の万能選手というポイントがネガティブポイントになってきます。

MT-10をツアラーとして見た場合、エンジンや足回り、パワーはオーバースペックになってきます。
長距離ツーリングを楽に行う事だけが目的ならもっと低い予算で手に入るマシンがあります。
逆にMT-10が視野に入るくらいの予算が確保できているとしたら、ほぼ同じ予算でもっと純粋に速く走る事だけを追求したR1が選択肢に入ってきます。

なんにしてもそうですが、全てを完璧に満たしてくれるマシンと言うのはないです。そんなのは物理的に不可能なのです。
この金額を出してまで、言ってしまえば器用貧乏になってしまうこの万能マシンを買おうとすると、少々ハードルが高く感じてしまうのは僕だけではないかも。

あれもこれもやりたいライダーにオススメしたい


MT-10をオススメするとしたら、あれもこれも出来るような万能なバイクを探している人です。
今回僕は高速道路、峠、交通量の少ない田舎の緩やかな道、都内の街乗り、地方の街乗り、そして砂浜と、バイクが走れるであろう場所をまんべんなく乗ってきたつもりですが、連続でのストップ&ゴー以外は何をやらせても「楽しい!!」と素直に思わせてくれるバイクでした。

長距離ツーリングを快適にやりたいからパワーがある大型バイクがいい、快適に走るための装備も欲しいし、快適なポジションがいい、でもコテコテのツアラーとしてではなく、道中のワインディングとかも全力で楽しみたい!
そんな人にオススメしたいですね!

はじめての四気筒に乗ってみた感想

まず四気筒に乗ってみてすぐに「すごい高回転までエンジンが回る」ことにびっくりしましたね。普段から四気筒のバイクに乗っている人にとっては当たり前でなんの衝撃もない事だと思いますが、単気筒や二気筒しか乗ってこなかった僕にとっては「10000回転ってなに!?」って感じでした。早め早めにギアチェンジしても全然走るのですが、未知の感覚が楽しくて高回転までガッツリ回したりして高速道路を2速、3速巡行したりして走っていました。
そして排気音!レーシーというかなんというか、四気筒でしか鳴らないあの音も自分で走らせて聞くのは初でしたがなかなか気持ちよかったです。四気筒のバイクと言えば低速のトルクの物足りなさがあるなんてよく言われますが、MT-10(R1)のエンジンはクロスプレーンのためか、低速低回転でもトルク不足を感じる事は特になく、非常に運転しやすかったです。

あとは見慣れていないためか、シンプルに「エンジンでかっ!」と思いました(笑)エキパイもにょきにょき出てるし、メンテナンスが大変そうだなと思いました。普段単気筒のオフロードバイクに乗っている僕ですが、例えばマフラー外すのなんてネジ緩めればすぐに済みます。しかしこれだけごちゃごちゃしていると何をやるにも一苦労しそうだし大変そうだなあと感じましたね。

まとめ


というわけで、MT-10に乗ってみた感想でした。YAMAHAのフラッグシップモデルかつキングオブMTの名に恥じない欠点のない素晴らしいバイクですが、どこか尖った特徴がないのもまた事実。
刺激より安定を求める人にはいい一台かも知れません!

気になったらまずは試乗かレンタルしてみましょう!

MT-10をお借りしたお店
・店名:モトショップ功和
・URL:http://www.ms-kouwa.co.jp/info/
・サービス内容:オートバイの販売・修理・レンタル 及び損害保険代理店業務
・電話番号:03-3412-6161
・住所:〒155-0033 東京都世田谷区代田3-25-15 功和ビル1F
・定休日:毎週月曜
・営業時間:10:00~20:00

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