【まだガソリン車で消耗してるの?】人生初の電動バイクに数日乗ってわかった事

こんにちは。ぼっちバイカーです。

タイトルの通り、電動バイクを数日間お借りし、街乗りとして100km以上乗ってきました。

今回お借りしたのは・・・これ!!

BMW C evolution

BMW C evolution

BMWの電動バイク

BMWの電動バイク

ドイツのメーカーであるBMWのC evolution(シー・エボリューション)。タイトルの通り、電動バイク(電動スクーター)です。

タイトルはやや煽り気味ですが人生初の電動バイクに乗り、割と現実的な未来を感じてしまうほどには刺激的でした!

BMW C evolutionとは?

今回お借りしたC evolution(略して”シーエヴォ”)ですが、2017年モデルのバイクです。

BMWのCシリーズは”Urban Mobility(アーバンモビリティ)”のバイクのことをさします。

Googleで調べると2017年頃の記事がたくさん出ますし、基本的にその時から情報は変わっていませんので、スペックなどそちらを見てください。

ここでは簡単に、C evolutionの気なる情報だけご紹介すると・・・

・電動バイク(スクーター)
・免許は普通自動二輪免許があれば乗れる
・税込1,562,000円。BMWとしてはミドルクラス
最大航続距離は160kmほど。短い!
・重さは275kg。重い!
・高速も走れる!
・0からの充電完了には4-5時間
電気代はガソリン代の1/10程度。安い!
・エンジンはC evolution水冷エレクトリックモーター
・最高出力は48馬力(35kW)/4,650rpm(CB400は41馬力)
・最大トルクは72Nm 0-4,650rpm(CB400は39Nm)
最高速度は130km/h前後。僕には十分。
・0-50km/h加速:約2.8秒。え?早くない?

装備なども豪華装備ですが特筆するのはこの辺でしょうか。

良いところ、悪いところは後ほど書きますのでここはさらっと進めます。というのも、この記事ではスペックや「バイクエンジンは熱効率20%なのに対してモーターは電気効率90%でうんたら」みたいな事を書きたいわけではないです。

というか、恥ずかしながら僕は「電動バイクが公道を走行できるかどうか」すらよくわかっていませんでした。ましてやC evolutionと言う名前も馴染みがなかったので”BMWの電動バイク“くらいの認識でした。そして、

電動バイクはモーターだから加速がすごいんでしょ?あとエコだし。でも音が静かでつまらないし距離も走らない。バイクって言ったらやっぱり”音と振動そして匂い”でしょ!

とも思ってました。

でも、電動バイクは想像よりもずっと現実的で、良いところも悪いところがある普通のバイクでした。やはり「百聞は1試乗に如かず」です!

人生初の電動バイクに乗った感想

ここからがメイン。今までガソリンエンジンのバイクにしか乗ったことがなかった僕が感じたことをそのまま記事にします。

今回はあえて、スペックからわかることなどは除外し、実際に感じたことだけを書きます。

今回お世話になったのはお台場にあるBMW GROUP Tokyo Bay Motorrad ショールーム

今回お世話になったのはお台場にあるBMW GROUP Tokyo Bay Motorrad ショールーム

ショールームの中も少し拝見

ショールームの中も少し拝見

おしゃれな展示も多い

おしゃれな展示も多い

The BMW Worldって感じだ

The BMW Worldって感じだ

早速、バイクをお借りします。

ムは試乗バイクがたくさん

お台場のBMWのショールームは試乗バイクがたくさん

乗ってみた感想は・・・?

めちゃめちゃ早い!!警察は絶対導入しないで欲しい

電動バイクって結局ガソリンエンジンを積んだバイクより遅いし、エコ以外の面では劣っていると思っていました。

でもね?

めちゃめちゃ…いや、もうくちゃくちゃ速いんです!!

スクーターとは思えないやる気満々な足回り

スクーターとは思えないやる気満々な足回り

詳しい方ならわかるかもしれませんが、モーターの特性は起動時に最大トルクを発生させることです。また電気を流せば流すだけパワーが出ます。つまり、出力が非常にリニア。特にC evolutionでは走行モードが選べますが一番過激なDynamic(ダイナミック)は前へ前へ進むトルクで背中を蹴り飛ばされ続けるようでした。加速感がとにかくすごい。

なので、白バイのような「普段は停車していて、何かあったら一気に加速して追いかける」というシチュエーションに、電動バイクはピタッとマッチするんです。

スペインのGijón(ヒホン)では警察がC evolutionを導入した

スペインのGijón(ヒホン)では警察がC evolutionを導入した

しかも、音も静か。警察が乗るようになったらまさに”鬼に金棒”です。

スクーターバトルしてみた

言葉で書いても伝わらないと思うので、街中に出てみましょう。

いくぞ・・・

いくぞ・・・

街中では下手なマニュアルバイクよりも250ccスクーターの方が速いです。向こうは青信号になったらただスロットルをひねればオートマでガリガリ進んでくれます。

そんなスクーターに挑んでみた(比喩)ところ、C evolutionの圧勝(もちろん法定速度の範囲内で)。

キューーーーン!!という静かな高音なのにめちゃめちゃ早くて未来を感じました。

街乗り最速なのでは?

街乗り最速なのでは?

C evolutionもスクーターなので、僕のような素人でもアクセルをただ捻るだけでバイクが勝手にすごい勢いで加速していくんです。加速中にマンホールの上を通過すると、リアタイヤがスピンするほど。乗ってしばらくはニヤニヤしてしまい、笑いをこらえるのが大変でした。

この後、新型のHonda CBR 250RRともテストしてみましたが、初動では遅れたものの、1秒後には抜き返すほどの加速がありました。スロットルをひねってすぐはやや反応が悪く、一旦走り始めると怒涛の加速で一気に速度が上がっていく乗り味は本当にクセになります。

「怒涛の加速」といえば僕は昔VMAX1200と言う大型バイクに乗ってましたが、公道で走る分には同等の加速感がありました。信号で止まるたびに怒涛の加速を感じられて本当に楽しいですし、脳みそが後ろに持っていかれるあの感じはアドレナリンがドバドバ。

電動バイクじゃパワーなくてつまらない? ぜひC evolution乗ってみてください!!

音が目立つ!!

電動バイクは無音でつまらない

と言う方も多いと思います。バイクの魅力は「エンジン音や振動」「マフラーから出る音」でしょ!って。

まぁわからなくはないですが、現時点では電動バイクのモーター音の方がよっぽど異質で何より目立ちます!

モーターユニットはリアについている

モーターユニットはリアについている

クィーーーーン!!!

と甲高い高音は街中ではよく響きます(けど低音ではないので周囲にしか聞こえないし不快感は少なめ)。

なので歩行者がこれでもかって程、こちらを振り返るのです

信号待ちしていると歩行者の方から頻繁に話しかけられますし、並走している車の運転手からも話しかけられました。とにかく電動バイクは街中で目立つしうるさいバイクとは別の、「珍しい!」と言う目線をひしひしと感じます。

こんなバイクが走ってたら確かに振り返るわ

こんなバイクが走ってたら確かに振り返るわ

ただガソリンエンジンのバイクと比べたら電動バイクは音は小さい(ガソリンエンジンは低音が大きい)ので、道路上でのアピール力は下がると感じました。

バイクの音量と事故の相関があるのかはわかりません。ただ、個人的には公道では音量がある程度あったほうが他のドライバーに存在を主張できると思っているので、不安感は正直ありますね。

録画してみた

実際にどんな感じなのか、動画を撮影してみました。撮影するあたりから一気に加速してもらいましたのでモーター音がかっこよく撮影できました。

この音!かなりかっこいいし、未来を感じません?

街乗りなのに熱くない。そして疲れない

250ccのスクーターならともかく400ccクラスのバイクで街乗りすると、どうしても熱問題が出てきます。

しかし。C evolutionは電動バイクなので熱は皆無。

シート下にはバッテリがあるが、熱は感じなかった

シート下にはバッテリがあるが、熱は感じなかった

C evolutionはバッテリ冷却用にラジエーターがついていますが、少なくとも日中でも熱は感じませんでした。

またモーターはエンジンのような振動がない。なので乗っていて嫌な振動もなければ走っていて手がしびれることも皆無。

エンジンの音・振動・匂いが好きな人も多いと思いますが、そういうことを気にしないなら絶対モーターの方が疲れないし、ツアラー向けだと思います。

ハンドル切れ角がすごい

スクーター全般がそうなのかもしれませんが、ハンドル切れ角がすごいです。

こんなにハンドル切れる

こんなにハンドル切れる

ただ、C evolutionは車重が270kgなので決して取り回しが良いとは言えないです。

周囲の音が聞こえる

今までバイクに乗ると周囲音はエンジン音と排気音でほぼ聞こえませんでしたが、電動バイクではハッキリ聞こえます。

こんな見た目なのに無音で走り出す

こんな見た目なのに無音で走り出す

今回、バイクレ!!運営者の一人である秀吉と二人で電動バイクで走りましたが、走行中もインカムなしで会話できてしまうほど。これ、自転車で二人で並走しながらおしゃべりした感覚です。

これは今まで感じたことがなかったバイク体験でした。

アドレナリンが出過ぎて疲れた

上記で”疲れない”と書きましたが初めての電動バイクではしゃいだり、Dynamicモードで怒涛の加速を楽しみすぎたせいで、後半はアドレナリンが出尽くして疲れてしまいました笑

ブレーキ性能も十二分

ブレーキ性能も十二分

普通にecoモードで走っていれば疲れないし静かで振動もないですが、本気のDynamicモードだとかなり刺激的。

これは紛れもなくオートバイ、しかも大型バイクのそれ。電動バイクだからエコで刺激がないと思っていたら大間違いですよ。

とにかく一度乗ってみて欲しい

ここまで感じたことを書いてきましたが、ハッキリ言って僕自身も乗ってみるまではあまりピンときませんでした。

こう見るとただのスクーターにしか見えない

こう見るとただのスクーターにしか見えない

が、一度乗ればもう言葉は不要。いろいろなことがハッキリと見ます。

メーターで様々な情報がわかるが文字で説明するより乗れば一発で理解できる

メーターで様々な情報がわかるが文字で説明するより乗れば一発で理解できる

起動手順もやや複雑ですが5回ほどやれば次からは無意識に始動できます

起動手順もやや複雑ですが5回ほどやれば次からは無意識に始動できた

電動バイクなんてまだまだ先だと思っているかもしれませんが、もうすでにかなり身近なところまできているんだなって感じるはず。

バッテリ問題と充電問題だけ!

電動バイクは予想以上に良い点がたくさんあったし、ガソリンエンジンが旧世代のものだと感じる場面もありました。

で、現在の問題は以下2点に集約されると感じました。

  1. バッテリ問題
  2. 充電問題

バッテリ問題

バッテリ問題は要するに「160kmだと短い」「バッテリ積みすぎて重い」ということ。

C evolutionの充電プラグをさす場所はここ

C evolutionの充電プラグをさす場所はここ

これはバッテリの進化待ちですね。

一定の面積にたくさん蓄電できるようになることで大容量化して300km,500kmと走れるバイクが出るか、あるいは省スペース化することで重さを軽くすることもできます。さすがに270kgはスクーターとしては重すぎ!!!でも少ないバッテリで60kmくらいしか走れないのだと物足りない!!あとパワーも妥協したくない!!

これ全部バッテリです

これ全部バッテリです

BMWではi3やi5という車も出しているのでそちらでどんどん研究して行って欲しいですね。

BMW i8

BMW i8

充電問題

充電問題は「充電ステーションを車と共通にする技術」「急速充電対応」の二つです。

現状だと200vのコンセントを家に用意し、フル充電まで6時間ほど待つ必要があります。街乗り用しか使えないのでかなり勿体無いです。

最近街中に増えている車用の給電ステーションではC evolutionは充電できないそうです。これは今後、電動バイク対応の変換器が開発されれば遠出も可能になると思います。

さらに、出先でも短い時間で充電できる急速充電対応すれば遠出も怖くない。こっちはもっと早く対応されそうですね。そしたらお昼中に充電してちょっと観光!とかできます。

バッテリの進化が先か、充電ソリューションが先か。あるいは両方同時に進んでいくのか。

いずれにせよこれは時間の問題。上記が解決して電動バイクが売れてきたら価格も下がるでしょうし、街中で電動バイクがどんどん増えてくるでしょう!!

今回C evolutionに乗っただけで、想像力は豊かでない人間である僕でもここまで未来を感じました。

ぜひ試乗を!

文中でも書きましたが「まだまだ試作品、というレベルはゆうに超えていた」という感じです。

「今のバイクに飽きてきた」「何か面白いバイク体験がしたい」「電動バイク乗ってみたい」ということならぜひ試乗を!

公式ページの以下ページから C Evolutionの試乗できるお店一覧がわかります。ぜひ一度乗ってみてください。

試乗車検索 “C evolution”

これは本当、乗らないとわからないですし乗れば一発で感じるはず。乗った結果ありかなしかを決めてください。僕は俄然、有りでした。

こんな感じ。

今回お世話になったお店

BMW GROUP Tokyo Bay Motorrad Showroom
東京都江東区青海 2−2−15
03-3599-3660
ディーラーホームページ